プサントレンで交流 日本人中高生が訪問 音楽や日本語学習通じ
西ジャワ州ボゴール県のプサントレン(イスラム寄宿学校)ヌルル・イマンで12日、日本人中高生らを招いた交流会があった。インドネシア人の日本語学習を支援するボランティア団体「みらいプロジェクト」の主催。音楽発表や日本語学習を通じ、若い世代が異文化への理解を深めた。
ヌルル・イマンには約80人からなる日本語クラブがあり、みらいプロジェクトのメンバーらが毎週1〜2回、日本語を教えている。
「友達フェス」と題した交流会は、同校で日本語を教えるインドネシア大学留学生の和田純一さん(24)が「寄宿学校で生活し、なかなか外に触れる機会がない生徒たちに、同世代の中高生と直接交流を深めてもらいたい」と企画した。
ジャカルタのインターナショナルスクールなどに通う日本人中高生11人が参加し、日本語クラブの生徒とゲームや折り紙で交流した。中高生たちは日本語や日本文化を教えるだけでなく、イスラムのあいさつについても学んだ。
杉山真穂さん(16)は初のプサントレン訪問で、「インドネシア語もできないし、初めは不安だったが、みんなフレンドリーで積極的。日本のことを好いてくれていて、うれしかった」。日本語クラブのルシアナ・アニ・ウクロさん(23)は「日本語が大好きなので、新しい経験ができて楽しかった」と話した。
この日はまた、校内のモスクで大勢の生徒を前に日イのステージ発表が行われた。駐在員夫人の音楽グループ「JKTニャマン・プロジェクト」や歌手の加藤ひろあきさんが日本語とインドネシア語の歌を披露し、キッズ・チアリーディングクラブの「エンジェルズ」は元気いっぱいに演技を見せた。ヌルル・イマンの生徒は、伝統舞踊や日本の歌を通じて歓迎した。また、マイクロアド・インドネシア社から漫画本、参加団体から衣類が同校に寄贈された。(木村綾、写真も)