ジャカルタの踏切14カ所閉鎖へ 歩行者の安全確保 運輸省
運輸省鉄道総局は8日、ジャカルタ特別州内を走る国鉄(KAI)路線内の14カ所の踏切について、4月以降、順次閉鎖していくことを明らかにした。歩行者の安全性の確保や渋滞の緩和を目的とし、同特別州、警視庁と連携して実施する。
閉鎖は3段階に分けて行われる。すでに立体交差道路や地下道が建設されている4カ所(南ジャカルタ区チランダックのシマトゥパン通り、東ジャカルタ区ポンドック・コピ付近、中央ジャカルタ区プジョンポンガン通り、南ジャカルタ区パサールミング周辺)に関しては、5月19日から閉鎖する予定で、シマトゥパン通りの踏切は先行して4月21日から試験的に閉鎖する。
残る10カ所については、立体交差道路など代替交通ルートの整備状況を確認した上で閉鎖時期が決定される。
閉鎖対象となる14カ所は、ジャカルタ特別州が運輸省に対して閉鎖を提案していた19カ所の踏切から選ばれた。
東ジャカルタのジャティヌガラに住む自動車関連部品製造業、ヤンティさん(35)は「踏切は老朽化している場所も多く、乗用車や歩行者を巻き込む事故もたくさん起きている。立体交差道路の方が安心」と話す。一方で「立体交差については予算がかかり過ぎるという意見もある。スピーディーに進めて無駄なお金を使わない努力が必要」と注文をつけた。(平野慧)