留学フェスに 14校が出展 ワクワクジャパンが初主催 エンターテインメントで差別化を
「ジャパン・ファッション・イベント」(12〜15日)の一環として、14、15両日、南ジャカルタのショッピングモールで開かれた「ワクワクジャパン・留学フェスティバル」。日本語番組専門チャンネル「ワクワクジャパン」が初めて主催し、日本から14校が参加した。エンターテインメント要素を取り込むことで幅広い人に足を運んでもらい、同様の留学イベントとの差別化を目指す。
ワクワクジャパンは、総務省「放送コンテンツ海外展開総合支援事業」の一環として、2016年11月〜今月、12回にわたり日本留学の情報番組「キャッチ・ユア・ドリーム! ―スタディ・イン・ジャパン―」を放送。同番組で紹介された日本の12大学に加え、日本語学校2校がブースを出展した。
初日の14日、会場は昼前から親子連れや若者で混雑し、ステージでは各学校が案内などを実施した。歌手の加藤ひろあきさんが司会を務め、歌も披露した。
ワクワクジャパン営業部の井上英孝部長代行は、日本を訪問する方法の一つとして留学制度を考えてほしいと説明。「今回のようにモールで他のイベントと同時に実施するなど、差別化のためエンターテインメント性をもたせ、留学目的だけでなく日本に行きたい人も含めた幅広い層に足を運んでもらいたい」と話した。
参加した東京ギャラクシー日本語学校(東京都中央区)は、5年ほど前からインドネシアでブース出展をしてきた。
同校の青田正禎理事事務長によると、以前は奨学金について聞かれることが多かったが、近年は所得が上がり、奨学金関連の質問はほとんどなくなったという。
一方、日本の大学を卒業後、日本語学校に再度通う人が増えている。青田さんは「英語で授業を実施している大学では、論文作成や研究調査などで、日本語より英語に重きが置かれることが多い」と指摘。日本語に不安を抱える人や、実際に就職活動が難航している人からの問い合わせが増えているという。
青田さんは「インドネシアで日本語を学んだ後、少なくとも6カ月間だけでも、日本の生活に慣れるため(東京ギャラクシー日本語学校に)通ってもらえれば、大学に入ってから勉強に、より専念できる」と話した。(毛利春香、写真も)