二輪車販売、11月は微減 年間目標再修正、600万台切る
インドネシア二輪車製造業者協会(AISI)は、11月の二輪車販売台数(出荷ベース)を発表した。前月と比べ273台(0・049%)減の57万923台となった。
ことしは、経済の停滞傾向とレバラン休暇の影響もあり、7月に30万5千台と販売台数を大きく落としたが、8月には50万台に回復。その後、前月を越える増加傾向が続いていたが11月はわずかに減少した。
各メーカーの販売台数とシェアは、ホンダが45万331台の首位で約78・88%。次いでヤマハが10万7501台(シェア18・83%)、カワサキ8104台(1・42%)、スズキ4857台(0・85%)、TVS(インド)130台(0・02%)の順だった。
年初にことしの目標を650万台としていたAISIは、年半ばで600万台に下方修正していた。しかし、11月末時点の累計台数が549万3485台となり目標到達は厳しいと判断、より現実的な数字として590万台に見直した。
AISIのグナディ・シンドゥウィナタ会長は地元紙に、「2017年の販売目標も、ことしとほぼ同程度の610万台。17年の予想経済成長率5・1%では、二輪車の販売に大きな影響はなく、販売が伸びるまでに時間が必要になる」と厳しい状況が続くという見方を語った。その一方、「17年後半の購買状況が、今後のマーケットを判断する指標になる。後半に販売が着実に伸びれば18年にいい形で続いていくのでは」と期待をのぞかせた。
アストラ・ホンダ・モーター関係者は、「ことしは購買力の低下とクレジットの厳格化の悪循環があり、厳しい状況が続いたが、それも底を打ったと考えている。来年は横ばいプラスアルファと考え、必要なタイミングで直ぐに対応できるよう状況を注視していきたい」と語った。
二輪車販売台数は11年に800万台を超えたが、その後落ち込みが続いている。15年には700万台を割り込んだ。(太田勉)