JJSで学習発表会 児童950人が成果披露
バンテン州南タンゲランにあるジャカルタ日本人学校(JJS、齋藤稔校長)で17、19の両日、学習発表会が行われた。小学部の児童約950人が授業や課外活動などで学習した成果を保護者らの前で発表した。学習発表会は毎年9月のJJSフェスティバルに合わせて行われてきたが、ことしから単独での開催となった。
1年生のテーマは音読劇「くじらぐも」。劇中では縄跳びや跳び箱、マット運動も披露した。最後に「1年生になってからの私たちの成長はいかがでしたか。これからも温かく見守っていてください」と声を合わせると、会場から大きな拍手が沸き起こった。
2年生は国語の授業で習った、物語のオリジナルバージョン「スイミーの大冒険」を発表。3年生は「平成ビナタン合戦『ビンタロ』」で、絶滅にひんしているインドネシアの動物たちを守るためにできることを説いた。
4年生のテーマは「日本再発見」。祭りや食など多様な面から日本文化を紹介し、落語やソーラン節などのパフォーマンスを披露した。5年生はごみ銀行やコンポストの使用、車の相乗りなど、環境によい取り組みを「子供環境サミットINジャカルタ」として提案した。6年生は「築こう日イの架け橋を〜愛の花で永遠に〜」と題し、伝統衣装を身につけて登場し、インドネシアの文化や民族を紹介。「サマンダンス」を披露した後、復興支援チャリティーソングの「花は咲く」を合唱した。
小学部1年の内藤夏芽さんは「(披露した)縄跳びは体育の授業で6月から練習していた。本番は緊張したけどうまくいった。入学してからは友達と仲良くできて毎日楽しい」と話した。また、小学部6年で実行委員長の川原麦さんは「全学年が間違えずに練習通り発表できてとてもよかった。みんなが他学年の発表もちゃんと聞いて待っていてくれたのもうれしかった」と発表会を総括した。
閉会式で、齋藤稔校長は「どの学年の発表も素晴らしかった。みんなが一生懸命全力でステージに立ったから、人の心を動かすことができました。たくさん元気をもらいました」とあいさつした。(江原早紀、写真も)