音を通した触れ合いを JJMの日本人アーティスト
中央ジャカルタ・スナヤン東駐車場特設会場で3、4の両日開催された第8回ジャカルタ日本祭り(JJM)で、日本のアーティストらは、インドネシアの若者パワーに負けない、技巧派のパフォーマンスを繰り広げ会場を盛り上げた。
2回目の出場となるジャカルタ吹奏楽団は「365日の紙飛行機」などの曲を演奏した。団長の田中洋行さん(41)は本格的な練習は7月から始めたという。「練習期間は短かったが披露できて良かった」と話した。
NPO(非営利団体)「シング・アウト・アジア」を通して参加した早稲田大学のアカペラグループ「ストリートコーナーシンフォニー」は「上を向いて歩こう」や「茶摘み」といったなじみのある楽曲を熱唱した。
ジャカルタ軽音部は3、4の両日で延べ7バンドがステージに上がった。副代表の小路修さん(32)は「聴いている人と『音』を通して触れ合うことを大切にしている。さまざまな催しで、それぞれのバンドが工夫して演奏を披露している」と説明した。
西ジャカルタ・スリピ在住のティアラさん(23)は、軽音部から派生した日本のロックバンド「ワン・オク・ロック」のコピーバンド「アラカワン・オク・ロック」の演奏に感激した様子。「かっこよかった。好きな『ウェアエバーユーアー』を演奏してくれた。今度は本物が見たい」と話した。
東京拠点のジャワ舞踊グループ「デワンダル」は、鮮やかな衣装でジャワ舞踊「レンゲル」を披露した。日本から3人が駆け付け、4人が舞台に立った。西崎美香さんは「ジャカルタで踊ることが憧れだったので、とてもうれしい。一生懸命にやってきたかいがあった」と語った。
今後もインドネシアの伝統舞踊を広げる活動を続けていく。(中島昭浩、写真も)