首都圏バス網拡大 新たに6路線を追加 利用客1日で2.5倍に トランスジャカルタ 

 首都圏専用バス「トランスジャカルタ」を運営するトランスポルタシ・ジャカルタ(TJ)とジャカルタ特別州運輸局は25日、ジャカルタ周辺都市から中心部を結ぶ6路線の運行を新たに開始した。ジャカルタ運輸公社(PPD)のトランス・ジャボデタベックと合わせた首都圏のバス網が拡大。郊外からの通勤・通学時のバス利用を促進する。
                                   
 新路線では、西ジャワ州ブカシと同州デポックからジャカルタ中心部へのアクセスが容易になる。西ジャカルタ区グロゴルからは東ブカシ・ターミナルへの直通便が追加。南ジャカルタ区ルバックブルスからは、バスを乗り換えることなく目抜き通りのタムリン、スディルマン両通りにアクセスでき、中心部への通勤・通学が便利になった。
 各路線にバスを10台配備。運行時間は午前5時〜午後10時。運賃は新路線も既存路線と同じく1人3500ルピア。
 TJ広報担当者によると、26日の利用者数は初日と比べ、平均2.5倍に増加。ブカシから中心部へと乗り入れる路線の利用者が多い一方、デポックのインドネシア大学(UI)発の路線は、電車があるため少なかったという。2路線の発着地となるブカシ・モール・メトロポリタン(ブカシMM)前バス停では、25日の利用者数約500人に対し、26日は午後4時時点で467人だった。

■安い運賃で快適
 スマンギ交差点付近のアトマジャヤ大学で経済学を学ぶパトリアさん(21)は26日、中央ジャカルタのホテルインドネシア(HI)前ロータリーからブカシMMに向かう新路線に初めて乗車。「これまでは他のバスを利用していたが、車内が混雑するうえ、料金が1万5千ルピアと高かった。(約1時間の道のりも)快適だった」と話した。
 TJのプラスティア・ブディ広報部長は「郊外から勤務する人のために新路線を追加した」と説明。新車両約600台を購入し、うち200台を周辺路線に、400台をジャカルタ中心部に配備する予定。
 周辺都市には、乗車料金支払いのための電子マネー読み取り機が設置されていないバス停もあり、ジャカルタ特別州運輸局のアンドリ局長は「早急に整備するよう直々に指示を出した」と対応を急ぐ方針だ。整備まではバス停や下車時の現金払いを受け付けている。(中島昭浩、写真も)

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