見て触って楽しんで JFが日本文化イベント
国際交流基金(JF)が主催する日本文化紹介イベント「ディスカバリー・ジャパニーズ・カルチャー」が22日、南ジャカルタ・スミットマスビル2階のJFホールで始まった。2009年に初開催され、ことしで8回目。この日は囲碁と生け花を100人以上が体験した。
午前10時から行われた囲碁には約60人が参加。08年に設立された「インドネシア囲碁連盟」のアンドリュウさん(26)らが講師を務めた。ステージに置かれた19路盤のパネルを使って基本ルールを説明した後、9路盤のシートを使った碁打ちの体験会を開いた。
バンテン州東チプタットのマドラサ・アリア・イスラム大学付属中学校の課外授業で訪れたヨガさん(15)は「石をどこに置いたら陣地が取れるか、頭を使うところに火がついた」と興奮した様子だった。
アンドリュウさんによると、インドネシアからも世界大会に毎年5〜10人が出場している。「ルールはシンプル。囲碁を打つと頭が良くなる」と魅力を語った。
午後2時からの生け花には約50人が参加した。華道家元の池坊で学んだタティ先生は、五つの作例を実演した。小原流の生け花を勉強しながら1989年から7年を日本で過ごしたウィウィク先生は「ストレス発散になり、健康で幸せになれる」と笑顔を見せた。
初めて参加したダルマプルサダ大学(東ジャカルタ)日本語学科のアラさん(18)は「どの花もいつもよりきれいに映った。また参加したい」と話した。
JFの小川忠所長は「アニメなどポップカルチャーだけでなく伝統文化を学ぶ精神が他国よりも深い。インドネシア独自の形ができ始めている」と語った。
23日は午前10時から茶の湯と午後2時から着物の着付けを、26日午後2時からは初開催となる煎茶を、それぞれ紹介する。参加無料。問い合わせは国際交流基金(電話021.520.1266)まで。(中島昭浩、写真も)