人材育成の必要性強調 PPIJなど共催 第10回ものづくりセミナー
インドネシア日本友好協会(PPIJ)やジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)、ダルマ・プルサダ大学が10日、北ジャカルタのトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・インドネシア(TMMIN)でものづくりセミナーを開催した。
インドネシアの企業経営者や大学生など約40人の参加者は、トヨタ・ラーニング・センター(TLC)で、ことし8月にブラジルで行われた技能五輪国際大会に参加し、プラスチック金型設計と試作モデル製作の種目でメダルを獲得したインドネシア人従業員の実技を視察。その後、エンジン工場に移動し、製造現場を見学した。
トヨタでは、「ものづくりは人づくり」の考えの下、進出各国で人材育成に取り組んでおり、10月には西ジャワ州カラワンの新エンジン工場敷地内に、自動車製造の技能者養成の職業専門校開設を発表している。
セミナーには、インドネシア日本大使館の赤松秀一公使、JJCの竹部幸夫理事長、ダルマ・プルサダ大学のダダン・ソリヒン学長らが出席。PPIJのラフマット・ゴーベル理事長は「人づくりを進めることで競争力も高まり、投資も増える」と述べ、製造業における人材育成の必要性を強調した。
ものづくりセミナーは今回で10回目。PPIJが旗振り役となり、2012年から開催しており、昨年度からJJCが加わっている。今年度はトヨタのほか、味の素、河合楽器で開催する予定。