東京にびっくりの1週間 ジャカルタお掃除クラブ日本に行く
先月27日から東京を訪問中のジャカルタお掃除クラブ(JOC、芦田つよし代表)のメンバー9人は、約1週間の見学を終えて5日、帰国する。ごみの分別・収集から学校の放課後の掃除まで、幅広く見聞・体験し、みんな「驚いた」と言う。全員に感想を聞いた。
訪日プロジェクトリーダーのイチャさん(28)は「ごみを分別し、決められた日に出し、トラックが取りに来て、工場で燃やし、固形物にして埋め立てに使う。人々が決められた役割をきちんと果たしていることに感心した」という。
ディニーさん(30)は日本人が小さいことを大切にしていることに驚いたという。例えば雑巾。「テーブル、床、トイレ、全部違う雑巾だった」。
エカさんは渋谷区のリサイクルセンターで、いすや机の修理の作業を見て「お年寄りが楽しそうに仕事しているので印象に残った」と話した。
渋谷区立松濤中学校に体験入学したアフィさん(14)と妹のアニンさん(12)。アフィさんは「授業は全然分からなかったけれど、給食やトイレ掃除では、親切に教えてくれて仲良くなれた。給食のナシゴレンがとてもおいしかった。最後は自分が日本人になったような気がした」。アニンさんは「クラスの女子全員で、掃除の仕方を教えてくれた」という。
ディディさん(28)も給食を見学し「学校が給食を出すのは栄養面でとてもいいこと。先生も一緒に食べるから生徒との距離も近くなる。素晴らしいと思う」と給食を絶賛した。
大学で日本語を学んだブンガさん(25)は「リサイクルで再利用したり、ごみを燃やす熱で、温水プールにしたり、無駄なものがない」と感心し、美術教師のイケさん(33)は「チャイムがなると、全校で一斉に教室の机を動かして掃除するのにはびっくりした」。
芦田さんは関係者の方々のサポートに感謝の意を表して、「得難い経験をさせてもらいました。今後の活動に生かしていきたい」と語った。(臼井研一)