大人も子どもも真剣勝負 東ジャワ日本人会が運動会
東ジャワ日本人会(EJJC、河口裕司会長)は20日、スラバヤ日本人学校(SJS)の校庭で第38回EJJC運動会を開いた。SJSの幼稚部の園児25人と小・中学部の児童・生徒67人、保護者ら計203人が好天の下、一体となって競技に取り組み、汗を流した。
加藤義治在スラバヤ総領事や学校維持会の川名秀明常任理事長らも出席。今年のテーマ「We can shine!〜輝いて! 煌(きら)めいて! 全力で〜」に合わせ、全員での「大玉送り」や短距離走、二人三脚、玉入れなど、13種目で競い合った。
綱引きでは「あーか!」「しーろ!」のかけ声や「腰を低くして!」などとアドバイスが飛び交う中、子どもから大人まで背中がのけぞるほど力いっぱい縄を引いた。夏休み前から練習を重ねてきた応援合戦では、小・中学部の児童・生徒が紅白に分かれ、自分たちで考えたダンスを披露。互いにエールを送り合い健闘を祈った。幼稚部のお遊戯では手首に巻いたリボンや直径約6・5メートルの5色のパラーバルーンを使い、歌って踊るかわいらしい姿が会場を和ませた。
大人たちも事前に競技の練習をするなど、真剣に勝負に挑んだ。綱引きやリレー、ムカデ競争、棒引きなど子どもたち以上に白熱した試合を繰り広げた。ゴルフクラブでピンポン玉を打ちカゴに入れる「ホールインワンでガッツポーズ」では父親らが大活躍。大きなパンツに親子で入って走る「親子デカパンリレー」では園児と保護者が手をつないで全力疾走した。最後の種目、紅白対抗リレーでは一層大きな声援が送られ、子どもたちは精一杯、バトンをつなぎながら最後まで走り切った。
結果は白組の勝利。白組の応援団長を務めた中学部2年の張哲源(ちょう・ざんえん)さんは「応援合戦ではエールの内容が最後まで決まらず悩み、本番でもはらはらした。無事終えて安心し、勝てて本当に良かった」と笑顔を見せた。赤組の応援団長、中学部3年の長谷川彩羽(いろは)さんは「負けて悔しいが団長としての後悔はない。小学部から中学部まで全員で協力し、やり切ることができた」と振り返った。
SJSの村下俊文校長は「仲間と分かち合った達成感は生き抜く力の源。運動会では逆境に耐え抜く『個の力』と助け合って乗り切る『集団の力』の両方を育み、連帯感を強められる絶好の場」と話した。(毛利春香、写真も)