掛け声、喝采、ともに汗

 JJMのクロージングイベントが開かれた中央ジャカルタ・スナヤンのスナヤン東駐車場特設会場は、昼からの暑さと参加者・来場者たちの熱気に包まれた。メインとミニステージから響き渡る伝統音楽、客を呼び込むたこ焼き店、コスプレと一緒の記念撮影など、会場は日本カルチャー一色に染まった。

■ブース行列絶えず
 74のブースが出店。飲食ブースではたこ焼きやりんご飴(あめ)、かき氷など日本のお祭りでも定番の店がずらりと並んだ。友人とたこ焼きを分け合った小学校教師のアトゥンさん(23)は「東京にいるみたいで日本を感じられて楽しかった」と笑顔。
 地元企業が出した浴衣の着付けができるブースには、千人以上が訪れた。出店は今年で4回目。広報のエプティアさんは、去年の好評を受け「今年は無料で写真を受け取れるサービスを追加した」。行列は絶えることがなかった。

■ミニステージ活気
 よさこいや日本舞踊、エイサーなど日本の伝統的な踊りが披露され、見物客を巻き込んだ参加型のパフォーマンスが盛況だった。
 午後には有志団体による日本舞踊が披露された。「ドラえもんのうた」が流れるとパフォーマーらがステージから降りて観客の中へ。全員がひとつの和になって「カナン!(右)」「キリ!(左)」のかけ声に合わせて左右に手を振り盆踊りを楽しんだ。西ジャワ州ブカシ県から訪れたリナさん(25)は「シンプルな踊りで誰でもまねできる」と初めての盆踊り挑戦を振り返った。

■ごみ捨て意識進歩
 去年に続き、ジャカルタお掃除クラブ(JOC)のメンバー約200人が会場で清掃活動をした。来場者らが捨てたペットボトルや食べかすなどのごみ拾いをしたほか、今年は新たに「燃えるごみ」「燃えないごみ」2種類のごみ箱を用意し、分別収集を呼びかけた。
 同クラブ・プロジェクトリーダーのアルバートさん(40)によると、去年は「ごみはごみ箱へ」と呼びかける必要があったが、今年は来場者が自主的にごみ箱に入れてくれるようになり、進歩があった。一方で「分別に対する意識が低い」など今後の課題も見つかった。

■暑い会場、6人救護
 炎天下、スポーツドリンクやかき氷の販売ブースには人が詰め寄り、訪れた人々は「暑い」と声をそろえた。
 会場には3カ所の救護用テントが設けられた。共愛メディカルサービスのテントでは、午前9時から午後3時半までの間に6人の患者が救護を受けた。共愛の看護師のアミンさん(28)は「水の摂取不足で、頭痛や目まいなど熱中症の症状が見られる患者が多かった」と話し、屋外イベントでは水分補給が大切と注意を促した。(木村綾)

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