ソロの高校生が「国産車」 ユドヨノ大統領が賛辞

 ユドヨノ大統領は三日、中部ジャワ州ソロ(スラカルタ市)の高校生と同市内にある個人経営の自動車整備・販売会社のキアット・モーター社が協力して乗用車を作ったのを受け、賛辞を贈った。

 車の名前はキアット社と職業訓練高校(SMK)のインドネシア語の読み方を合わせた「キアット・エセムカ」。八割が国内部品で、二割が輸入という。一・五リットルのエンジンを使用し、九千五百万ルピアを掛けて製造された。
 ジュリアン・パシャ大統領報道官は「ユドヨノ大統領は、高校生らが『国産車』の製造に成功したことを歓迎している」と述べ、高校生らが作った乗用車を賞賛。また「他の閣僚たちが公用車として使用することを推奨している」という。
 ソロのジョコ・ウィドド市長(ジョコウィ)は二日、高校生らに賛辞を贈り、ソロの正副市長の公用車に採用すると発表。公用車を示す赤いナンバープレートを取り付け、報道陣に披露した。
 スハルト一族のファミリービジネスと批判された一九九〇年代の国産車「ティモール」は、韓国の起亜自動車から持ち込んだ自動車にティモールのブランドを冠しただけだったが、キアット・エセムカは高校生らの手作り。
 「念願の国産車」に愛国心を鼓舞する報道も多く、有力政治家はこぞって「私も注文したい」とコメント。シャリフディン・ハサン協同組合・中小企業担当国務相は「閣僚も利用し、若者の創造力向上を支援すべきだ」と語った。 
 インドネシアでは、これまでにも商品化を目指して開発が進められた国産車は多数あった。バジャイ(三輪タクシー)に代わる新しい庶民の足として、ジャカルタ特別州が二〇〇四年に一時導入、その後失敗した「カンチル」のほか、インドネシア科学院(LIPI)や中部ジャワ州スマラン国立大学などによる試作品もあった。
 一九九七年以降のアジア通貨危機の影響などで、国家事業として開発されたティモール車が挫折したこともあり、今回の国産車騒動について、ダフラン・イスカン国営企業担当国務相は「国産車ビジネスは民間、国民に任せたい。政府が取り組むことではない」と話した。


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