栃木・奈良が初出展 訪日旅行セミナー・商談会
日本政府観光局(JNTO)は18日、中央ジャカルタのホテル・シャングリラで訪日旅行セミナー・商談会を開いた。日本の自治体・観光協会が7団体、ホテルやアミューズメントパーク、旅行会社などからも28団体の計35団体が日本の魅力を訴えた。インドネシア側からは旅行代理店など約200人が参加した。
自治体では栃木県と奈良県が、アミューズメントパーク・観光施設では江戸ワンダーランド日光江戸村など3団体が今回初めて出展した。
栃木県は、定番となっている東京観光と組み合わせ、訪問しやすいことをアピール。同県観光交流課の石田健也課長補佐によると、昨年栃木県を訪れた外国人観光客は14万6千人(延べ宿泊数)。台湾からの観光客が多いという。
外国人観光客に好評なのは、世界遺産の日光東照宮や、江戸時代の町並みを再現し、忍者を見ることができる江戸ワンダーランド日光江戸村(日光市)、あしかがフラワーパーク(足利市)など。羽田、成田の両空港から約2時間の距離で、東京から日帰りで観光できる。特に秋の紅葉の時期は旅行客が多い。石田課長補佐は「東京の観光ルートに変化を加え、栃木県まで足を運んでもらえたらうれしい」と話した。
訪日旅行セミナー・商談会は、19日に東ジャワ州スラバヤで、21日に北スマトラ州メダンで開催される。
JNTOによると、訪日インドネシア人の数は昨年1年間で15万8739人と過去最高を記録。今年上半期(1〜6月)は9万6700人で前年同期比3割増のため、今年も最高記録を更新することは確実とみられる。(山本康行、写真も)