仕事も新学期も開始 「きょうから気持ち新たに」 レバラン後、渋滞じわり
レバラン(断食月明け大祭り)が終わり、長期休暇を終えた人々が、故郷から都会へ。仕事初めのビジネスマンや新学期を迎えた子どもたちが活動を開始した。ジャカルタ特別州では27日朝から高速道路などで渋滞ができ、にぎやかさを少しずつ取り戻している。
国家警察交通管理センターによると、27日午前5時ごろ、西ジャワ州ブカシでジャカルタに向かう車両の渋滞が発生。同6時ごろから外環道(JORR)のチクニール(西ジャワ州ブカシ)〜ポンドックインダ(南ジャカルタ)間や南ジャカルタのMTハルヨノ、ガトット・スブロトの高速道路など州内各地で混雑が始まった。
インドネシア国内の小、中学校と高校はこの日、新学期を迎えた。児童・生徒らの中には、新調した制服を着て登校した新1年生の姿も。新学期に備えて文房具を買いそろえ、緊張した表情もうかがえた。
ジャカルタの街中でも、仕事始めの商人やビジネスマンの姿が見られた。中央ジャカルタ・タナアバンのジャティバルにある子ども服販売店はレバラン休暇を経て同日から営業再開。従業員アリス・フェルディアンさん(36)によると、客はまばら。「レバラン後は毎年こんな感じです」と話す。休暇中は両親と家族で5日間、ジョクジャカルタ特別州へ家族旅行した。「初めてのジョクジャカルタで子どもたちも大喜びだった」と振り返った。
南ジャカルタ・クニンガンのショッピングモールのカフェで一息ついていたコンサルタント会社員のハリス・スリスティヨノ(45)さんは休暇中、故郷の東ジャワ州スラバヤへ帰省。スラバヤで作られるクルプック・イカン(魚の揚げせんべい)を買い、会社の仲間たちに配ったという。「今日からまた一生懸命に働きます」と笑顔を見せた。(山本康行)