響く歌声と太鼓の音 JJS幼稚部の夏祭り

 インドネシアの暑い日差しの下、27日に開かれたジャカルタ日本人学校(JJS)幼稚部の夏祭り。中学部グラウンドでは各組の園児が手作りした神輿(みこし)を全員で担いだり、親子で盆踊りを踊ったり……この日ばかりは園児らは「日本の祭り」を味わった。
 教室やホールでは、紙などで作った魚を釣る「さかなつり」やボールを転がして箱に入れ点を競う「コロコロストン!!」、綿菓子やポップコーンなどが出店し来場者は家族で楽しんだ。中でも「おばけやしき」は長蛇の列ができるほどの人気。おばけにふんした園児らが真っ暗な教室に潜んで、「おばけだぞぅー!」と、歩いて来る客をおどかした。「怖くない」と気丈に振る舞う子や、父親の後ろに隠れながら進む子、途中で泣き出してしまう子もいた。
 最後はホールで年少組が盆踊り「月夜のポンチャラリン」を踊り、「はないちもんめ」や「海」など童謡4曲を歌った。またホールにつり下げられた灯籠(とうろう)に火を灯し、家族や友達が楽しく健康に過ごせるよう全員でお願いをした。
 年長組は和太鼓を披露。年少組の頃から太鼓に憧れていた園児も多く、ばちの持ち方や太鼓のたたき方、振りなどの練習を何度も重ねたという。本番では堂々とした演技を見せ、力強い音と大きな掛け声で観客を引き込んだ。
 らいおん組の松尾空來(そら)くんは、家でも太鼓の練習をしていたという。父の光泰さんは「前日は緊張していたが本番では一生懸命で格好良い姿を見せてくれた。子どもの成長をひしひしと感じる」と話した。
 吉野恵理子園長は「精一杯取り組む子どもたちを教員が励ましながら練習した。太鼓は上達するにつれ、音を合わせる楽しさや演奏する気持ち良さがあり、子どもたちも味わえたはず」と振り返った。(毛利春香、写真も)

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