大衆の力、芸術で表現 第7回OKビデオフェス 国際交流基金と地元団体共催

 マスメディアが社会の中で果たす役割をテーマに、映像や写真、音響作品などを展示した「OKビデオフェスティバル」が、中央ジャカルタのナショナル・ギャラリー(ガンビル駅向かい)で開かれている。国際交流基金とインドネシアの現代アート団体・ルアンルパが共催。各国から集まった作品は、芸術カテゴリーの垣根を乗り越え、来場者に時代の躍動感を伝える。                 
 第7回目となるフェスティバルは、21カ国から73作品が集まった。今年の主題は、政変により誕生したスハルト第2代大統領の政権を示す「オルデ・バル(新体制)」。
 スカルノ、スハルト両大統領の政権下では、マスメディアへの規制は厳しく、自由な報道が困難だった。各作品は、政権風刺や反政府デモなどを題材にし、抑圧下で生き抜き民主化を獲得していった大衆の力強さを表現している。
 近年では、昨年実施された大統領選でインターネットを通じた情報が国民に大きな影響を与えるなど、新たなマスメディアが社会で重要な役割を果たすようになってきた。展示ではこうした変化も伝えている。
 映像作品は英語字幕付き。このほか音響、オブジェの立体作品など個性的な展示品が陳列。過去の新聞や雑誌もアート作品の位置づけで展示されている。
 会期中は芸術家の公開討論会や、ビデオ制作に関するワークショップも開催。20日午後4時からは、日本のアーティスト集団「コンタクト・ゴンゾ」がパフォーマンスを披露する。
 28日まで。入場無料。問い合わせはルアンルパruangrupa(電話021・830・4220)まで。(藤本迅、写真も)

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