イ初の分譲住宅 ブカシでモデルハウス公開 トヨタホーム

トヨタホームの現地法人トヨタホーム・インドネシア(THI)は4日、西ジャワ州ブカシ県ジャティムリアでトヨタホームとして海外で初めてとなる分譲住宅のモデルハウスを公開した。住宅では知られていない「トヨタ」が日本の品質をアピールし、日本の戸建て住宅メーカーとしては初めてインドネシアで分譲住宅を売り出す。
      
 公開したのは、東急不動産の現地法人と連携して開発する分譲地「サクラ・リージェンシー3」(6.4ヘクタール)のモデルハウス。THIは467区画のうち114区画を手掛ける。
 分譲住宅の敷地は112平方メートルで、4人家族を想定した2階建て。延べ床面積は132平方メートル。モデルハウスは1階にリビングとダイニング、来客用の寝室、メード用の寝室とシャワールーム、2階には寝室3部屋と二つのシャワールームを設置した。価格は税込み16億ルピア(約1500万円)で上位中間層に売り込む。
 THIの原明宏社長は同社住宅の強みについて(1)鉄骨を使うため耐震性が高い(2)屋根と壁に二重の防水加工をしており雨漏りに強い(3)雨漏りと耐震性については2年間の保証(4)屋根部分に断熱材を使っており、断熱性が高い(5)3カ月の短工期で完成させる――を挙げた。
 インドネシアではあまり使われていない断熱材による省エネ効果や雨漏りを防ぐ能力などをアピール。また、一般的なインドネシアでの住宅の保証期間は3カ月間だが、2年間にして信頼性を高める。工期も同規模の住宅では一般的には6カ月程度だが、THIは3カ月で完成させる。
 来イした本社の山科忠社長は「まずはトヨタの販売網やサプライヤーとのつながりを生かして売り込み、徐々に住宅分野でもトヨタブランドを確立していく」と話した。2017年までの3年間でサクラ・リージェンシー3の分譲住宅を完成させる。今後も首都圏を中心に分譲住宅を開発していく方針だ。
 トヨタホームによると、日本の住宅需要は現在年80万戸ほどだが、減少が見込まれている。一方、インドネシアでは毎年50万戸の住宅が供給不足になっている。(堀之内健史、写真も)

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