年に1度、再会楽しむ 多様な活動、話に花が咲く ひまわり会第27回総会
インドネシア人男性と結婚した日本女性が集う「ひまわり会」は23日、南ジャカルタ・ブロックMのときしらずで第27回総会を開いた。子どもを含め各地から53人が参加し、再会を楽しんだ。
同会に集うのは20〜80歳の女性会員で、専業主婦や日系企業、官公庁で働く人など背景はさまざま。「年に1度しか会えない人も多い」という。
総会では、それぞれの活動紹介などで盛り上がった。シロアムスマンギ病院で看護師をしている久津沢梨花さんが車社会のジャカルタで、「ロコモティブシンドローム」(運動器症候群)にならないための方法について話すと、西ジャワ州ボゴールでバレエ教室を開いている平野由美子さんが、体幹を鍛えるためのストレッチを紹介。
また、毎年恒例のバザーでは、池本円さんのロンボク島のイカット(布)の手作り小物やじんべえ、大西里奈さんの家族が栽培するコーヒー豆、そして特別提供の山崎製パンの販売、さらには、マリアミ提供のどら焼きなど食べ物を中心に人気が集中した。
2月に自叙伝「恋の的 スマラン」を書き下ろし、数十年に及ぶスマラン生活についてつづった酒井冨久子さんは初めてひまわり会に参加。「スマランから総会のためにジャカルタに来ました。いろいろな方にお会いできて、楽しかった。来年もぜひ参加したい」と声を弾ませた。
ひまわり会は、1960年代の賠償留学生制度で日本に留学したインドネシア人男性と結婚した日本の女性たちを中心に97年に設立。会員からの寄稿や体験談、分科会の月次活動報告やインドネシアでの生活情報などを盛り込んだ会報を毎月発行。累計発行は210号を超えた。
日本の文化などを体験する企画でメンバーの子どもたちが中心の「日本語お楽しみジュニア会」の開催や、夫に先立たれた女性による「コスモス会」、ボゴール分会の「あじさい会」のほか、30〜50代中心で女性だけでランチを楽しむ「ムラティ会」などの分会がある。
ひまわり会の問い合わせは、なみえさん(携帯0816・816・110)、めぐみさん(携帯0811・199・605)、かつらさん(携帯0812・801・4762)まで。(佐藤拓也、写真も)