貸出金伸び率鈍化 金融庁「今年は16%増」 昨年、12%程度見込み

 中銀は7日、銀行による貸出金の増減を示す2014年11月貸出金統計を発表、前年同月比11.7%増の3626兆2千億ルピアだった。中銀は12月を含めた通年の伸び率も同程度と見込んでおり、経済成長の鈍化を背景に、13年の21.4%増を大きく下回りそうだ。
 11月の貸出金伸び率は10月の12.4%増に比べ、やや鈍化した。運転資金と設備資金需要の鈍化が原因。運転資金では主に製造業が伸び悩み、同業種の11月伸び率は前年比11%と、10月の同13.6%から鈍化した。設備資金需要では製造業やホテル・レストラン業などで鈍化が顕著だった。
 中銀広報は7日、地元メディアに「12月の貸出金の伸び率も同じ水準が見込まれ、想定より下回るだろう」と見通しを示した。経済成長が伸び悩み、事業を拡大する経営者が想定より少なかったと分析した。
 中銀は今年の伸び率については15〜17%と見込んでおり、金融庁(OJK)も16%成長と予想する。金融庁のハダド理事長は地元メディアに「燃料補助金の削減により、国内金融市場の流動性の停滞を緩和できる」と語った。
 11月の銀行の平均貸出金利は12.97%で10月に比べ上昇。昨年1月から比べ平均貸出金利は約0.5%上がった。11月の定期預金の平均金利は1カ月が8.20%、3カ月が9.02%、6カ月が9.30%、1年が8.74%だった。10月に比べ預金の金利はやや下がった。

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