「日本代表として発信したい」 「博多一風堂」インドネシア1号店店長 三上貴司さん(34)

 1日開店した「博多一風堂」インドネシア1号店の店長に抜擢された。日本ではコンビニでカップラーメンとして売られるほどの有名チェーン店だ。
 海外店舗への赴任を志願した。きっかけは外国人の来客が多い京都の店舗に勤務したこと。京都にいる外国人は自分よりも日本のことを知っていた。自分は日本のことを全然知らないことを実感した。海外を意識するようになり、「日本代表として、日本を発信したい」と思うようになった。
 「英語は中学生レベル」と自らを評価する。インドネシア語も一からだ。それでも、店舗を運営する上で一番力点を置くのは従業員とのコミュニケーション。「作業は慣れるが、接客など精神を伝えるのが難しい。相手の考えや価値観を知った上で、『やってはいけないことをなぜやってはいけないのか』など背景を丁寧に説明するよう心がけている」
 寿司や天ぷらに比べれば、ラーメンの認知度はインドネシアではまだ低く、市場のパイも少ない。一風堂はまず、ラーメンを多くの人に知ってもらうため、「ラーメン屋」ではなく「ラーメンダイニング」として出店。ご飯ものや、サラダ、パンに肉を挟んだバンズなど一品メニューを豊富に取りそろえ、日本食の中のラーメンとして浸透を図る。
 ラーメンメニューは全て豚骨。まずは客の反応を見ながら、できるだけ速く新しい味を追加する方針だ。
 創業者である河原成美氏はインドネシア1号店の開店式典で「みんなのハッピーがお客様のハッピー」と従業員に語りかけ、常に笑顔を忘れないよう注意した。
 美味しいものだけでなく、サービスや空間全てを使って客の満足を高める精神は創業者から受け継がれている。「ラーメンは人を喜ばせる媒体。歌手や芸能人と同じなんです」(堀之内健史、写真も)

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