逮捕の4人ウイグル人か トルコの旅券は偽造  広域テロ連携の可能性

 中部スラウェシ州内で「イスラム国」と関連があるとみられる外国人4人が逮捕された事件で、国家警察は18日までに、4人は中国新疆ウイグル自治区出身の可能性が高いと明らかにした。当初トルコ国籍としていたが、所持していた旅券は偽造だったという。
 ウイグル過激派とみられる外国勢力とインドネシアのテロ組織の接触が国内で確認されるのは異例。中国政府は最近、ウイグル過激派などの中国人がイスラム国に参加していると指摘しており、インドネシアと中東、中国の過激勢力が広域で連携を進めている可能性がある。
 国家警察の調べでは、4人はタイで偽造旅券を1通千ドルで購入したという。カンボジアからタイ経由でクアラルンプールに入り、空路でインドネシアに入国。西ジャワ州バンドンから南スラウェシ州マカッサルに移動し、インドネシア人3人と合流した。外国人4人は出発地点をトルコと供述しているが、トルコ語や英語は話さず、ウイグル語のみを使うという。
 国家警察によると4人は中部スラウェシ州ポソを拠点とするテログループ「東インドネシアのムジャヒディン(MIT)」に合流し、軍事拠点を視察しようとしていた疑いがあるという。MITを主導するサントソ容疑者=テロ容疑で指名手配=は7月にイスラム国に忠誠を誓う動画をインターネットに投稿し、「共闘」を宣言していた。
 外国人4人と案内役のインドネシア人3人は13日未明、同州パリギ・モトン県内を乗用車で移動中、国家警察の対テロ特殊部隊が摘発した。(道下健弘)

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