Uターンラッシュ ピークへ 事故件数は減少傾向 ジャワ北岸道 15キロの渋滞

 レバラン(断食月明け大祭)の連休を故郷で過ごした人々のUターンラッシュがピークを迎えた。ジャワ島北岸道(パントゥラ)では2日、橋台部分が陥没したチョマル橋(中部ジャワ州プマラン県)で通行規制が実施されたため、橋の周辺で15キロ以上にわたって渋滞した。西ジャワ州チルボンでも15キロ前後の渋滞があり、時速5〜10キロの走行を余儀なくされた区間もあった。

 日刊紙コランテンポのまとめによると、先月21日〜今月1日に約264万台の自家用車と約186万台のオートバイが帰省に利用された。公共交通機関の利用者数は鉄道が約287万人、船舶が約45万人、飛行機が約183万人だった。
 交通量の増加に伴い、事故も目立った。国家警察のアグス・リアント報道官は3日、レバラン前後の期間(先月22日〜今月2日)に全国で2351件の交通事故があり、516人が死亡、813人が重傷、3067人が軽傷を負ったと発表した。ただ、警察が全国2300カ所に詰め所を設けて警戒したこともあり、2826件(12年比1146件減)が発生し630人(同53人減)が死亡した昨年から事故件数、死傷者数ともに減少している。
 運輸省のバンバン・スサントノ副大臣は今年の混雑状況を受け、来年の帰省シーズンに向けた対策を講じると語った。対策の要点として▽高速道の整備▽フェリーによるオートバイ輸送サービスの拡充▽鉄道の輸送能力の強化を挙げた。北岸道ではチカンペック〜パリマナン間で高速道が開通していないことが渋滞の一因となっており、建設が急務だ。
 副大臣によると、運輸省がオートバイを遠隔地までフェリーで輸送するサービスを無料で提供したところ好評で、来年は輸送能力を充実させる方針だという。また今年、複線化工事が完了したジャワ北岸鉄道でも運行本数を増やして効率的に運用したい考えを表明している。(田村隼哉)

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