華と書でブカプアサ 鹿取大使公邸に150人招く

 日本大使館は1日午後5時から、南ジャカルタの鹿取克章駐インドネシア大使公邸に約150人を招き、アーティスト西浦喜八郎氏とともにブカプアサ(1日の断食明け)夕食会を開いた。
 招かれた大統領報道官のジュリアン・パシャ夫妻や各国大使、日本から来イ中の華道関係者らは用意されたフルーツポンチなどを食べながら歓談した。別室に移って、鹿取大使のあいさつに続き、西浦氏がはかまに白いたすきを掛けて登壇し、大きな花器に花を生けた。今朝、市場で買い求めて来たバラやユリと、大使公邸の庭に生えていたビラヤナの赤い葉を使い、自身の生い立ちや華道について英語で時折冗談を交えながら見守る招待客を笑わせた。
 書道では大きな半紙を床に広げ、大筆を使って「花発櫻春」「潤水湛如藍」と2作品を書き上げた。2作品には「辛いことがあろうと春はやってくる」という意味が込められ、西浦氏は「書道は自分の内面を半紙に写すこと」と語った。出席者は周りを囲むようにして見守った。
 西浦氏は日本や欧米を中心に華道や書道、陶芸などの分野で活動してきた。インドネシアの生花は暑さのため他国より傷みやすいため、庭の葉を使うなど「日本の精神性を伝える」ために工夫を凝らしたという。
 駐インドネシア・タイ大使館のウサナ氏は「日本文化の固有性には驚かされることが多い」と話し、興味深そうに見入っていた。
(月岡亜梨沙、写真も)

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