手巻きから自動へ サンプルナ、2工場閉鎖 丁子たばこ
国内たばこ製造大手HMサンプルナはこのほど、東ジャワ州ルマジャンとジュンブルにある二つの手巻き丁子たばこ工場を閉鎖し、4900人を解雇した。大手各社は手巻きから自動製造たばこへの移行を進めている。週刊誌テンポが報じた。
昨年のサンプルナの手巻き丁子たばこの売上は前年比13%減少した。今年第1四半期の生産量は前年同期比で16・1%減った。
サンプルナ幹部は同誌に「手巻き丁子たばこ市場の(減少)傾向は変わらないとみている」と今後も生産を減らしていく方針を明らかにした。
たばこ市場に占める手巻き丁子たばこシェアは2009年の33%から13年には26%まで少しずつ落ちている。一方、自動製造の丁子たばこは、同じ期間に59%から66%まで上昇した。
たばこ製造者協会によると手巻き丁子たばこ生産量は、09年の939億本から13年には901億本に減った。一方、自動製造の丁子たばこは、この4年で1697億本から2288億本へと大幅に増えている。
同協会のハサン・アノニ・アジズ事務局長によると、特に若者が機械製造のたばこを好む傾向があるという。
別大手のグダン・ガラムは午前6時からの手巻きたばこ製造時間を午後3時までとしていたが、現在では終業時間を午後1時に繰り上げ、人件費と生産を削減している。同社の手巻き丁子たばこ売り上げは昨年、前年比21%減となった。
同じく大手のジャルムは現在、丁子たばこ自動製造工場を二つ持っているが、2兆3千億ルピアを投じ、新たに二つの工場を建てる計画を進めている。