米と沈没軍艦調査へ スンダ海峡で海軍
インドネシアと米国の両海軍は月内にも、太平洋戦争中に日本軍の攻撃を受けてスンダ海峡に沈んだ米海軍の重巡洋艦「ヒューストン」の状態を調べる潜水調査を実施する。
潜水調査は、両海軍の合同訓練「海上即応訓練協力(CARAT)」の一環。ダイバーによる捜索・救助を想定した訓練を兼ね、バンテン州沖の水深約38メートルに沈む軍艦の状態を調べるという。
ヒューストンは1930年に就役し、一時は米海軍アジア艦隊旗艦も務めた。ジャワ島を目指す日本輸送船団を攻撃中の42年2月、日本海軍の砲撃と魚雷攻撃を受けて沈没。乗員約千人のうち、700人が死亡・行方不明になった。