3兆4000億円で過去最高に 外国投資は日本首位 2013年の投資実績

 投資調整庁(BKPM)は21日、2013年第4四半期の投資統計を発表し、同年の投資実績(石油、ガス、金融除く)は前年比27%増の398兆4千億ルピア(約3兆4千億円)と過去最高になった。うち外国からの直接投資では日本が首位。好調が続く投資だが、今年は総選挙・大統領選挙があり、政策の不透明感から手控える傾向が強まりそうだ。
 外国からの直接投資は63%を占める270兆4千億ルピアで前年から22%増えた。うち日本は16.5%、47兆ルピアで首位。昨年同期の25兆ルピアから倍増した。
 日本からの投資で伸びが顕著だったのは自動車関連。政府が昨年から始めた優遇税制低価格グリーンカー(LCGC)登録車は部品の一定割合以上の現地調達が義務付けられており、部品関連企業の進出が相次いだ。ほかは電機やインフラ関連の投資が目立った。
 2位はシンガポール、3位は米国、4位は韓国だった。
 今後はルピア安・インフレが懸念されている。中銀は昨年、政策金利を大幅に引き上げており、経済成長は減速基調だ。外国からの直接投資の前年比の伸び率も一昨年の26%から鈍化。BKPMのマヘンドラ長官は今年の予想投資実績額は456兆ルピアで昨年比15%増と、さらに減速するとの見通しを示している。
 日本貿易振興機構(ジェトロ)の鎌田慶昭・投資アドバイザーは「日系企業は自動車関連の投資が一段落したため、今年は昨年より減少するだろう」との見通しを示した。
 国内投資は39%増の128兆ルピアと大幅に伸びた。(堀之内健史)

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