ブンクル公園が受賞 アジア都市景観の模範に スラバヤ市長、福岡の式典に出席
東ジャワ州スラバヤ市にあるブンクル公園がこのほど、アジアの優れた建造物や街並みを表彰するアジア都市景観賞部門賞を受賞した。南国の気候での快適な環境と現代的なデザインが評価されたという。
ブンクル公園は2007年、同市ラヤ・ダルモ通りに完成。子どもの遊具やマラソンコース、スケートボード場、競技用自転車場、イベント用ステージを設置。WiーFiを完備し、子どもからお年寄りまでが利用している。
スラバヤ工科大(ITS)卒の建築家で、同市の清掃公園局長や開発計画局長を歴任したトリ・リスマハリニ(リスマ)市長が市内の大通り沿いの歩道などとともに整備を進めた。名称のブンクルは、東ジャワでイスラムを広めた伝道師の名前。墓地は同園の裏手にある。
先月26日に日本の福岡市で受賞式があり、リスマ市長が出席。同市長は「受賞を誇りに思う。しかし受賞に満足せず、市民により良いサービスを提供したい」と話した。スラバヤ市では50ヘクタールに花を植えた公園や、果物が採れる公園なども計画しているという。
スラバヤの他に日本と中国からそれぞれ3件、韓国、ベトナムから2件ずつ選出された。候補地の選考は都市計画や都市デザインの専門家らが推薦し決定。インドネシアは国連人間居住計画(ハビタット)の関係者が推薦したという。
アジア都市景観賞は10年に国連ハビタット福岡本部やアジアハビタット協会、福岡アジア都市研究所、アジア景観デザイン学会が設立。他都市の規範となる都市や地域を表彰し、文化的、歴史的意義のある建造物や街並みを保全することを目標としている。これまでにモエレ沼公園や倉敷の美観地区などが受賞した。