「アジアで勝負する」 日系企業との橋渡しに奮闘 アイセックの日本人学生3人

 日本の若者が内向きだと言う声が頻繁に上がる中、大学生を各国の企業や非政府組織(NGO)にインターンシップ生として送り出す学生団体「アイセック」の日本支部「アイセック・ジャパン」の学生3人が、ジャカルタで積極的に企業回りを行っている。これまでインドネシアでのインターシップと言えば、もっぱらNGOでのボランティア活動が中心だったが、日本企業が国際化を進めようとする中、外国での企業研修へのニーズが高まっている上、インドネシア支部も在イ日系企業との連携拡大を目指しており、3人は企業訪問を通じ、日本やその他の国からのインターン生の受け入れを提案するなどして、同支部の活動を後押ししている。(関口潤、写真も)

 現在、アイセックのインドネシア支部のメンバーとともに活動しているのは、慶応大学4年の石山直樹さん、関西大学3年の永田将勝さん、京都大学2年の平山明秀さん。それぞれ1年、1カ月半、2週間、インドネシアに滞在する予定だ。
 近年、アイセックが日本から海外へ送り出すインターンシップ生の数が急増。2007年度の137人から昨年度は400人以上まで増えた。08年のリーマンショック後に就職率が低迷する中、新興国展開を急ぐ企業の需要に応える形で、海外でのインターン経験を就職活動に生かしたいと考える学生が増えたのではと3人は分析する。
 アイセックは各大学ごとの単位で活動。石山さんは昨年、委員長として慶応大学委員会を引っ張り、日本でトップの受け入れ件数を記録した。だが、「日本で1番になってもしようがない。アジアの勢いのある国の人と争いたい」と休学を選択して日本を飛び出し、インドネシア支部で活動する。「人口が増え、経済が伸びる国」の勢いを肌で感じているといい、その中で「日本の強み、自分の強みをいかに生かせるか」を課題に奮闘している。
 石山さんら3人はインドネシア支部と在イ日系企業の橋渡し役となり、日本の学生が勢いある新興国で経験を積む機会を構築していきたい考えだ。
 アイセックのインターンは2週間から6カ月。全世界に支部があり、日本以外の各国からもインターン生を受け入れることが可能。受け入れ企業はアイセックに350万ルピアを支払う。問い合わせは石山さん(携帯0812・8800・5943、メール naoki.ishiyama@aiesec.net)まで。

※追記(2012年10月11日)
 「日本でトップの送り出し件数を記録した」を「日本でトップの受け入れ件数を記録した」に、問い合わせ先のメールアドレスを「naoki.ishiyama@aiesec.net」に訂正しました。

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