船舶技術、日イで向上を 海技研、スラバヤ工科大と覚書 科技応用庁とも
海上技術安全研究所(独立行政法人・東京都)は7日、東ジャワ州スラバヤのスラバヤ工科大学(ITS)と船舶技術などの研究促進に向けた覚書を結んだ。6日には科学技術評価応用庁(BPPT)とも覚書を締結。研究連携を深化させたい考えだ。
ITSは海洋技術学部を設置しており、造船工学から海洋資源の分野まで幅広く研究している。海上石油採掘の技術研究などに力を注いでいる。
締結式ではITSからトゥリ・ヨギ・ユウォノ・デア学長、同研究所からは茂里一紘理事長が出席した。茂里理事長は「インドネシアと日本は同じ島国で、今回の覚書は相互利益になる」と話した。
同研究所が海外の研究機関と協力関係を結ぶのはインドネシアが5カ国目となる。大学機関では、ブラジルのサンパウロ大学に次ぎITSが2校目。
両者は今後、研究者を相互に派遣し、また研究プロジェクトで協力する。
同研究所の広報担当者によると、海難事故の予防を目的とした運行解析技術や船舶の燃費向上技術などをインドネシア側の研究機関に提供できる可能性があるという。