LCGCで受注増 国営製鉄クラカタウ トヨタ向け生産3倍

 国営製鉄クラカタウは、低価格グリーン・カー(LCGC)の販売開始で、国内で自動車向け鉄鋼生産を増やしている。年末までに販売量を前年比13%増の260万トンにしたい考えだ。英字紙ジャカルタ・ポストが報じた。

 イルファン・カマル・ハキム社長によると、トヨタ向けの生産が従来の月300トンから、3倍超の約千トンに増加したという。さらに、日産がLCGCプログラム適用車の生産に向けて、クラカタウから供給を受けることに関心を示しているという。
 先月30日の同社のインドネシア証券取引所(IDX)への報告では、今年上半期に前年同期比0・83%減の119万トンを販売したという。
 クラカタウは主要製品の熱延鋼板が今年上半期で前年同期比約6%増の93万3千トンに達した。鋼板の原料のスラブが同37%増の32万トンになった。
 クラカタウの上半期の売上高は前年同期比3・98%減の11億1千万ドルで、純利益は1063万ドルと黒字転換した。
 熱延鋼板の上半期の平均販売価格が1トン704ドルで前年同期比10・91%減となるなど大幅に低下する中、エンジニアリング部門の好調が下支えした。 
 LCGCは政府の規制で、部品について一定の現地調達の義務が定められている。
 LCGCはすでに適用車を発売したダイハツ、トヨタに加え、申請を進めているホンダ、日産のほか、スズキも適用想定モデルを発表。各社が新たな需要開拓を目指している。

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