手まり作りなど手芸体験 ジャパンウィーク開幕
第5回ジャカルタ日本祭り(JJM)の関連イベントで日イの文化交流を目的としたジャパンウィークが2日、南ジャカルタのショッピングモール「プラザ・スナヤン」1階アトリウムで始まった。7日までの6日間、手芸教室やトークショー、日本を紹介する展示など盛りだくさんのイベントが用意されている。
初日には手まり作りや端切れ教室があり、訪れた人は細かな作業を通じ、日本の文化を体験した。手まりは綿の糸をボール状に丸めたものに色糸を巻き付け、思い思いの模様を描く手芸。糸球に刺したまち針に色糸を引っかけるなどすることで、複雑な図柄を描くことができる。
参加者約20人は、ジャカルタで手まり作りを教えるカズヨ・ソウフワットさん(74)ら講師のアドバイスを受けながら、イメージ通りに図柄が描けるよう、色糸を糸玉にはわせる順序などに悪戦苦闘しながらも、約2時間かけ、握りこぶし大の手まりを作り上げていった。
友人の誘いで訪れたというインディアニ・ハディスティクノさん(56)は「(会場脇にある)きれいな手まりの展示を見て自分でも作りたいと思った。難しいけど完成が楽しみ」と没頭していた。完成した手まりは各自が持ち帰り、飾るなどして楽しむ。
参加者の傍らで手を取りながら細かに指導したカズヨさんは4〜5年前に手まり教室を開いて以来、ジャカルタで日本の技を伝えている。
メーン会場の脇にある展示ブースではじゃかるた新聞の写真展をはじめ、生け花や、騙し絵の手法で絵画が立体的に見える3Dアート作品などが展示され、写真を撮る人や細かく見学する人でにぎわった。
期間中、かんざし作り(3日)や押し花教室(4日)など手芸のワークショップのほか、JKT48やアニメ関連のトークショー、音楽ライブなどが予定されている。
プログラムの詳細はJJMのウェブサイト(http://www.id.emb-japan.go.jp/matsuri/ps_jp.html)で確認できる。(高越咲希、写真も)