UIで日本文化祭 「観光」テーマに
西ジャワ州デポックのインドネシア大学(UI)で5〜7日の3日間、同大学人文学部日本語学科の学生主催の「グラル・ジャパン2013(第19回インドネシア大学日本文化祭)」が開かれた。国内に向けて日本文化を紹介するもので、今年のテーマは「観光」。多くの人がコスプレやマンガなどの日本文化を肌で感じようと会場を訪れた。
会場では東京都、京都府、沖縄県、北海道と日本の観光名所ごとにエリアを分け、東京エリアでは東京タワー、沖縄エリアではシーサーなどをモチーフにした装飾が施されていた。
来場客のモンティさん(21)は「普段テレビやインターネットでしか見れない日本文化を間近に見ることができて良かった」と笑顔で答えた。
初日にはセミナーが開かれ、日本政府観光局(JNTO)で働いたことのある元職員やUIの講師らが出席、日本の観光政策などについて講演があった。学生からは「世界文化遺産に指定された観光地の開発など、インドネシアでも応用可能なものは多い」などの声が聞かれた。
来場者の管理を円滑にしようと今回初めて導入した入場券はテーマにちなんで、搭乗券の形を採用。延べ来場者数は初日に約2700人、2日目で約5130人に達したが、最終日に1万5千人を超えた時点で入場券がなくなり、手動で計算した。
実行委員長のナミラ・ラフマニ・プトリさん(日本語学科3年生)によると「文化祭のために1年かけて準備してきた。第20回に向けて後輩が伝統を受け継ぎ、新たなテーマで頑張ってほしい」と語った。(立命館大学大学院2回生・住友勇太=インターン、写真も)