ジャカルタでゼミ研修 南山大の5人が1週間 研究資料集める

 インドネシアのイスラム社会研究者である南山大学の小林寧子教授の引率で、同大外国語学部アジア学科小林ゼミの生徒5人が、4日から10日までの日程でジャカルタを訪問し、ゼミ研修を行っている。7日、卒業論文に取り組む4年生4人、修士論文のテーマ探しをしている同大大学院国際地域文化研究科1年生1人が中央ジャカルタのじゃかるた新聞事務所を来訪し、それぞれ研究の資料となる記事を探して過去の紙面をめくった。(堀田実希、写真も)

 学生たちは急成長を遂げるインドネシアの首都ジャカルタを雰囲気を肌で感じ取るだけでなく、これまでにバリ島やジョクジャカルタ、マカッサル、マラン、コモド島、フローレス島などに滞在、留学したことがあり、インドネシア各地の社会についてフィールドで学んできた。
 学生らの研究テーマは「高級巡礼」「インドネシアの婚外子問題」「ポルノ規制法」「日本軍政広報誌ジャワ・バル」と、多岐にわたる。イスラム法に基づいて営業するシャリア銀行の巡礼貯金制度について調べるため、マンディリ・シャリア銀行を訪問した伊藤聡子さんは「人から聞いた話と違うところもあり、自分で確かめないといけないと感じた」と、フィールドワークの重要性を感じた様子だ。
 一行は7日までに、MUI(イスラム指導者会議)のウラマー(イスラム指導者)、宗教省などを訪問。国家女性保護委員会、国家児童保護委員会の委員などからそれぞれのテーマに関する意見を聞いた。また、1952年にインドネシアに渡ったマチコ・クスナエニさんから昔のインドネシアの様子についての話を聞いた。

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