日イ友好の歌を合唱 ラグラグ会マカッサル支部
歌を通じてインドネシア文化に親しむ「ラグラグ会」マカッサル支部は16日、マカッサル芸術会議の式典で日イ両国の歌を披露した。
メンバーは浴衣に身を包み、東部インドネシア地方の代表的な曲「アンギン・マミリ」や「インドネシア・プサカ」、東日本大震災後に発表された応援歌「花は咲く」や「心の友」などの歌を合唱。
今回は初の試みとしてマカッサルのクラシック楽団「クラシックミュージック・コミュニティ・マカッサル」と共演。バイオリンやギターの演奏とともに歌い上げ、会場からは温かい拍手が起こったという。
式典では指揮者を務める支部長の竹内・ロビー・清さんがラグラグ会の歴史を説明した。
同会マカッサル支部では最近、メンバーが2〜3人という状態が続いていたが、インドネシア人メンバーが加入し、現在は日本人4人、インドネシア人6人の10人で活動している。
インドネシアの歌だけでなく、日本の歌も勢力的に練習する。イベントの出演依頼があれば参加し、南スラウェシ州日本人会が開催する忘年会や新年会での合唱が恒例行事となっている。
2008年6月には、日イ国営テレビ局TVRI南スラウェシ支局の人気歌番組「SIPAKAINGA(マカッサル語で『ともに思い合いましょう』の意)」に1時間にわたって生出演し、インドネシアの歌のほか、日本の歌としてキロロの「未来へ」を披露し好評を博した。
ラグラグ会は1977年、当時の駐インドネシア大使館公使だった国広道彦・元駐インドネシア大使と日本企業の駐在員たち数人の発案で「インドネシアの文化をもっと知ろう」とジャカルタで創設されたのが始まり。
現在はインドネシアのスラバヤなどにも支部が創設され、東京や大阪でも結成されるなど活動の輪が広がっている。