県議会が条例案検討 イスラム服着用義務化 アチェ州ビルン
アチェ州ビルン県議会が、顔面と手以外の身体を覆うイスラム服の着用を成年男女に義務づける県宗教条例の整備を検討していることが分かった。10日、英字紙ジャカルタ・グローブが報じた。
県議会のリドワン・ムハマッド議長(アチェ党)は「イスラムの教えによると、すべての成人ムスリムが身体を隠すべきだとしており、条例化は県民の利益にかなう」と説明。女性がタイトなジーンズをはいたり、男性が外出時に半袖シャツを着る県民がいるため、検討を決めたという。
宗教警察の取り締まり対象にする方向で、地元のイスラム学者や各党派内で内容を検討しており、条例案について公聴会も開く。
アチェ州では国内で唯一、イスラム法(シャリア)が導入されている。