国内21都市で消灯 省エネ訴え「アース・アワー」
電気を消して省エネルギーへの意識を高めようと呼び掛ける世界自然保護基金(WWF)のイベント「アース・アワー」が23日夜、世界各地で行われ、各地の時間で午後8時半から1時間、趣旨に賛同した人々の職場や家庭で照明が消された。インドネシアでは国内21都市の自治体や企業が参加し、関連イベントなどが行われた。
中央ジャカルタ・メンテンのプロクラマシ(独立宣言)公園では、WWFインドネシアの呼び掛けで、環境保護団体などから約150人が参加したイベントが行われた。ろうそくを手にした参加者は、打楽器が鳴り響く会場で幻想的な夜を楽しんだ。
セレモニーには、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)ジャカルタ特別州知事らが参加。シャープの現地法人も賛同し、太陽光を動力源とするパネルを設置し、WWFの活動紹介映像を流した。WWFインドネシアのニョマン・イスワラヨガ気候エネルギー部門長は「このような小さなことでも、何かできることをしていこう」と話した。
アース・アワーは、2007年に豪州で始まった年一回の取り組み。インドネシアは09年から参加し、今年で5回目。(田村慎也)