為替経済Weekly
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中銀の国債直接引き受けの可能性 高インフレ・信用格付引き下げのリスク
先月末のイスラム国債(スクーク)の入札において、インドネシア中銀が政府から直接買い入れたとのニュースを目にした。ブルームバーグ情報によると、中銀は来年2月まで.....
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原油先物価格マイナスの衝撃 リスクオフが拡大 米原油の貯蔵能力に限界
4月下旬、モニターの原油相場の数字を見て、一瞬目を疑った。WTI先物価格5月物が、1バレル=マイナス40・32ドルと、原油先物相場史上初めてのマイナス価格を示.....
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ルピア安、第2波に警戒 悪材料発表で高まるリスク
今週は、足元の為替の動きと見通しについて見てみたい。 3月初旬にインドネシアで初の感染者が出て以降、僅か3週間ほどで1ドル=1万4千ルピア台から1万7千ル.....
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注目されるパンデミック債 資金支援要件の見直しに期待
先週号の終わりで、インドネシア政府による米ドル建て長期国債発行のニュースに触れた。この資金は今後、COVID—19(新型コロナウイルス)感染症の関連で悪影響を.....
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妙手を重ねて難局乗り切る 失業率上昇なら情勢悪化も
海外の経済指標においてCOVID—19(新型コロナウイルス)の影響が徐々に現れてきている。中でも衝撃的だったのは、米国の新規失業保険申請件数である。これは、米.....
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民間金融の呼び込みポイント 多様化する円借款
先週、「日本がジャカルタ特別州の水処理整備2件を対象に、円借款644億円を供与」とのニュースがあった。以前に本稿で、インドネシアの治水に関して取り上げたが、こ.....
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長期スパンの対応が必要 金融市場荒れ模様に
3月中旬ごろ、米国とシンガポールや豪州などの先進国間で、相次いで通貨スワップ協定が締結された。これはCOVID—19(新型コロナウイルス)の深刻化から、金融市.....
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パーム油価格が低調に 需要減・原油急落が影響
金融市場では、引き続き値動きの荒い展開が続いている。これは、株価・為替・金利だけでなく、資源価格にも影響が及んでいる。原油価格が最たるもので、先週は、18年ぶ.....
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続く「コロナショック」 株価・原油価格下落
3月は旅立ちの季節である。ジャカルタ日本人学校(JJS)では、時間を短縮して無事に卒業式が行われたが、一方で、日本の学校ではCOVIDー19(新型コロナウイル.....
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喫緊の課題の治水対策 問われる危機管理対応力
3月3日はひな祭り。だが、足元の市場には、桃の節句を祝う感じはない。新型コロナウイルスが猛威を奮っている。韓国でも感染者が急増し、日本でも政府がイベント自粛や.....
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企業は拠点移管・自動化も検討 上がり続ける最低賃金
インドネシアでは、今年も最低賃金の引き上げが行われ、これに伴って賃金カーブが引き上がる。日本では、既にベア(ベースアップ)を実施する企業は5割を下回っている。.....
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デノミの検討可能性 限られる効果
インドネシアで生活をしていて、ルピア通貨について不便に思ったことはないだろうか。特に桁数に関する部分である。初めてインドネシアに赴任された方は、お店で言われる.....
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経済への影響を懸念 コロナウイルス騒動
ふりそそぐ太陽と白い砂浜、白い歯を見せて陽気に笑いながらボートを操るハンサムな若者たち。本紙2月号でも紹介された、スラウェシのチンタ島への秘境の会ツアーに参加.....
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【為替経済weekly】低調だった住宅市場 ローン頭金規制は緩和
自動車関連の業界の方々との会話の中で、「インドネシアで景気動向を占う指標として、自動車以外に何があるか?」という話題になった。ハタと思い悩んだ。 確かに、.....
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気になる円の存在感 市場は円安基調で移行
昨年秋より、円安気味に相場が推移している。先週のドル円は、昨年5月以来の110円台をつけた。少し意外に思われている方も多いのではないかと思う。 要因として.....
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年末年始の中東リスクは吸収 高値で推移するルピア
年明けから中東情勢が不安定となり、いわゆる「地政学リスク」のひとつが顕在化した。発端は昨年12月末にイラクで発生した、米軍による親イラン派拠点への空爆。これを.....
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渋滞緩和・開発促進に期待 LRTが運転開始
先月よりジャカルタ軽量軌道交通(LRT)が商業運転を開始した。お客さまとの面談で話題に出たので、物見遊山気分で乗ってみた。今回はLRTが与える影響について触れ.....
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年後半の上向きに期待 20年の各国展望
謹賀新年。本年もよろしくお願い申し上げます。2020年のスタートにあたり、ことしの経済を見通す上での注目ポイントについて、国ごとに簡単に触れたい。 まずは.....
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EC市場拡大・デジタル決済活況
♪雨は夜更け過ぎに、雪へと変わるだろう――、この時期になるとよく耳にする定番曲、ジャカルタの居酒屋でも聴こえてきた。きょうはクリスマスイブ。インドネシアでは雨.....
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内需の下支えに期待 ASEAN各国の成長率
先月末にかけて、各国の7~9月期の実質GDP(国内総生産)成長率が発表された。今回は東南アジア諸国連合(ASEAN)主要5カ国(インドネシア、タイ、マレーシア.....
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訪日客増から考える経常収支 観光強化加速に期待
先月、日本へ出張した。東京駅近辺でヒジャブを被った旅行客を何組も見かけただけでなく、紅葉がピークシーズンだった京都の地下鉄では、インドネシア語の会話を聞いた。.....
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成長に先行き不透明感 年末年始の相場に注意
師走に当たるこの時期は、来年の事業計画作りを含めて、日系企業に勤めるわれわれにとってはいつも以上に忙しくなる。例年この時期は年末越えの米ドル資金需要増加を見越.....
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選挙前後に変動も安定 1年の為替振り返り
2019年も残すところ約1カ月となった。今回は19年の為替動向について振り返ることとしたい。 ことしは大統領選挙、新首都発表、中銀による相次ぐ政策金利の引.....
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目立つ韓国・中国企業の動き 自動車・金融・ITで活発
ジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)法人部会の活動などを通じて、韓国系企業の方々との知己を得る機会があるが、彼らのインドネシアでの在籍年数・ローカル企業群との.....
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「予防的に」景気を下支え 4会合連続利下げ
今回は、10月に実施されたインドネシアと米国の金利引き下げについて、見てみたい。具体的には、10月24日にインドネシア中銀(BI)が0・25%の利下げを発表し.....
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渋滞から高速道を考える 現政権で発展
2週間前、大渋滞に巻き込まれた。カラワン地区(西ジャワ州)からジャカルタまで7時間半を要した。高架高速道路の工事が片付いてきて油断していたが、事故渋滞の影響だ.....
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GDP世界5位目指し改革へ ジョコウィ政権二期目
いよいよジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領の2期目、新たな5年が始まった。先週の就任式では「2045年までに一人あたり年間所得が3・2億ルピアとなり、先.....
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中銀の独立性とは 注目集まる利下げの有無
今週末のインドネシア中央銀行(以下BI)の定例理事会を控え、4会合連続となる利下げの有無に注目が集まる。この関連で、今回は中央銀行の独立性について、考えてみた.....
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EU離脱の経済への影響 刻々と迫る期限
10月末の英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)の期限が刻々と近づきつつある。英国のEUからの「合意なき離脱」を避けるべく、再度来年1月までの暫定延長措置.....
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貯蓄・消費の均衡 人生のステージにたとえて
先日、第2の首都候補地であるサンボジャを訪れたが、首都建設までの道のりは、まだまだ長いと感じた。カリマンタン島で最初の高速道路(バリックパパン〜サマリンダ間).....