為替経済Weekly
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オリンピックとその経済効果
日本に一時帰国すると、気づくことがある。今年はオリンピック・パラリンピック(以下、五輪)イヤーであり、来年の開催可否についての判断期限が徐々に迫りつつあること.....
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プレゼンスを増す中国
先月、菅義偉首相が初外遊の中でインドネシアを訪問した。500億円の円借款供与の表明や、大量高速鉄道(MRT)・高速鉄道・港湾整備などの議題については、着実にイ.....
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詳細が待たれるオムニバス法案
足元のインドネシアで、新型コロナ禍と並んで注目を集めるオムニバス法案が、今月5日に可決された。皆さまご存知の通り、雇用創出や海外からの投資促進を目的とした重要.....
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濃淡の出てきた国別の投資意欲
先週号で、国家経済復興(PEN)プログラムの予算執行について触れたが、追加で動きがあるのでご紹介したい。政府はPENのうち経済活動への刺激策として120兆ルピ.....
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想定外の予算執行遅れ
もう慣れてしまったが、インドネシアでは、何事につけて想定通りにいかないケースが多い。今回の新型コロナウィルス(COVID―19)対策も、その例にもれない。政府.....
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ルピア高反転への道のり
9月のインドネシア中央銀行(BI)の理事会では、短期政策金利4%の据え置きが決定された。先月に続いての流れで、大方の予想通り、足元のルピア安トレンドを抑えたい.....
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確実視される景気後退
先週から、ジャカルタ特別州において、「大規模社会的制限(PSBB)」が再スタートした。25%までは出社が認められるなど、従前より少し緩められているが、基本的に.....
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近づくルピア安の足音
9月1日付の本稿において、「ドルルピアは、1万5千前後のもみ合いが続く」と予想した。足元は、その状況で一進一退の相場が続いているが、徐々にルピア安の圧力が掛か.....
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国を挙げてのワクチン開発競争
新型コロナウイルス(COVID―19)により、インドネシア国内の各種イベント・スケジュールが大きな影響を受けている。とうとう、今年のガイキンド・インドネシア国.....
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もみ合い続く為替相場
今日から9月に入った。過去のデータを見ると、8月は、なぜか傾向としてルピアがドルに対して弱含むことが多かった。2004年以降、ほぼ毎年その状態が続いている。今.....
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不況脱出のけん引役になるか 停滞する観光産業
行動制限の段階的解除が延期され、インドネシアでは感染リスクに留意すべき状況が続いている。こうした環境下、最も影響を受けている産業の一つが、観光業である。世界旅.....
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回復シナリオの鍵を握る政策運営
日本は、毎日うだるような暑さが続くと聞く。今年は、新型コロナウイルス(COVID―19)感染拡大の影響で、予定していた夏休みの日本への帰国を、年末年始などに延.....
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積極化する中銀の金融運営
最近、インドネシア中銀(BI)の積極的なアプローチが目立つ。インドネシア国債の直接引き受けを始めたのは、その典型例だ。これまで、BIの金融政策運営は、かなり堅.....
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期待される盟主の指導力
先月22日、投資調整庁(BKPM)から第2四半期の指標が発表された。インドネシアへの投資実現額は192兆ルピアと、前年同期比4%減となり、特に海外直接投資(F.....
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各国とも通貨安環境を演出
7月もすでに最終週。本来であれば、先週に東京オリンピックが開幕し、今ごろは柔道や競泳の応援で盛り上がっているはずであった。足元の状況は、引き続きインドネシア・.....
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重要なデータの信ぴょう性
「データエコノミー」という言葉を聞かれたことはあるだろうか。これは「産業データ」や「個人データ」といった世界に流通するデータを、積極的に分析して価値を生み出し.....
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増えるマイナス予想 注目される第2四半期の経済成長率
ジャカルタ特別州における「大規模社会的制限(PSBB)」が2週間延長された。高止まりしている新規感染者数をみると、再度の延長も有り得るのかもしれない。こうした.....
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カギは産業構造の変化とスピード
明日からは7月。今年も半分が終わってしまった。ここ3カ月はコロナ対応に終始していて、明日から今年の後半に入る実感が湧かない。6カ月後の年末には、ワクチンの開発.....
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経済再開、指標の不安定化に準備を
ようやく街に活気が戻ってきた。レストランが再開し、モールがオープンし、オフィスや工場にも制限つきながら人が戻ってきた。それと共に渋滞や大気汚染も再び始まってい.....
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非連続の変化受け入れを 手探りの「ニューノーマル」
最近、「ニューノーマル」という言葉がトレンドになっている。当地でも国家公務員に、ニューノーマル対応の勤務体制が導入された。元来、この言葉はリーマンショックに伴.....
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EC企業がけん引役へ 「ポスト・コロナ」
新型コロナウイルス(COVID―19)は未だ世界各地で衰えを見せていないが、巷では「ポスト・コロナ」と称して、COVID―19対応を契機とする様々な社会変化を.....
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見え始めた経済正常化への道
再延長されたPSBB(大規模社会的制限)も、徐々に解除に向けての動きが活発化してきた。インドネシアは、COVID―19の検査数やトレース機能などの不足のため、.....
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商流回復に薄い光明 中国、生産活動を再開
4月24日から始まったラマダン(断食月)と、例年より短くなったレバラン(断食月明け大祭)が明けた。ご存知の通り、今年のレバランは、当初の12連休が5連休に短縮.....
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乖離する経済実態と金融市場
経済指標にCOVID—19の影響が如実に現れ始めた。先週、ピークを迎えた日本企業の昨年度の決算発表では、COVID—19の直接的な影響は1~3月だけだったとは.....
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中銀の国債直接引き受けの可能性 高インフレ・信用格付引き下げのリスク
先月末のイスラム国債(スクーク)の入札において、インドネシア中銀が政府から直接買い入れたとのニュースを目にした。ブルームバーグ情報によると、中銀は来年2月まで.....
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原油先物価格マイナスの衝撃 リスクオフが拡大 米原油の貯蔵能力に限界
4月下旬、モニターの原油相場の数字を見て、一瞬目を疑った。WTI先物価格5月物が、1バレル=マイナス40・32ドルと、原油先物相場史上初めてのマイナス価格を示.....
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ルピア安、第2波に警戒 悪材料発表で高まるリスク
今週は、足元の為替の動きと見通しについて見てみたい。 3月初旬にインドネシアで初の感染者が出て以降、僅か3週間ほどで1ドル=1万4千ルピア台から1万7千ル.....
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注目されるパンデミック債 資金支援要件の見直しに期待
先週号の終わりで、インドネシア政府による米ドル建て長期国債発行のニュースに触れた。この資金は今後、COVID—19(新型コロナウイルス)感染症の関連で悪影響を.....
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妙手を重ねて難局乗り切る 失業率上昇なら情勢悪化も
海外の経済指標においてCOVID—19(新型コロナウイルス)の影響が徐々に現れてきている。中でも衝撃的だったのは、米国の新規失業保険申請件数である。これは、米.....
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民間金融の呼び込みポイント 多様化する円借款
先週、「日本がジャカルタ特別州の水処理整備2件を対象に、円借款644億円を供与」とのニュースがあった。以前に本稿で、インドネシアの治水に関して取り上げたが、こ.....