為替経済Weekly
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BI声明文を読み解く
インドネシア中銀(BI)は6月17日の定例理事会で、7日物リバースレポ金利を3・5%のままで据え置いた。これにより、政策金利は4会合連続で歴代最低水準に止まり.....
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挽回なるか東南アジアのワクチン接種
最近のプロゴルフにおけるフィル・ミケルソン選手や笹生優花選手の活躍には、本当に心を動かされた。そうした選手たちの素晴らしい活躍を放送で見ていて、もう一つ気付く.....
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コモディティ価格下落の可能性
先週、コモディティ価格の上昇について書いた。より詳しくデータを見てみたい。コロナ禍で市場が悲観モードだった昨年3月末と足元の価格を比較すると、銅は2倍、石炭は.....
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戻る需要にルピア安懸念
「ドクター・カッパー」という言葉がある。 Copperは銅を指している。銅は、送電線から家電まで幅広い用途で使われており、最大の消費国である中国経済の影響.....
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難しさ増す雇用統計の予測
物価とは経済の体温のようなもの、では雇用は何だろうか。さしずめ血液か。供給と需要をつなぎ循環させる重要なファクターである。雇用に関する指標の中で、特に米国の雇.....
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期待かかる民間消費の回復
新月から始まったラマダン(断食月)とレバラン(断食月明け大祭)が、終わった。今年はソーシャル・ディスタンスを守りながらのお祈り、ブカ・プアサ後の夕方に満員の賑.....
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レバラン 経済浮上のきっかけを
ちょうど1年くらい前の今ごろは、見上げると澄んだ青空がよく映えていた。快晴の日にジャカルタから南を眺めると、ボゴール方面にパングランゴ山やサラク山が見えていた.....
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ルピア安に振れやすい展開
デジタル通貨とイスラム金融で、ここ2カ月ほど、すっかり本題の為替・金利の話からご無沙汰してしまった。この間ドル・ルピアは、高値が1万4215、安値が1万461.....
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続・イスラム金融の台頭を見据え
二週間前に、イスラム金融のさわり部分について、本コラムで紹介した。その後、数名の方からイスラム金融に関するご質問を頂いた。今回は、やや専門的になるが、イスラム.....
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影響が出始めたワクチン接種の速度差
香港に住む日本人の知人と話したら、先週ワクチンを打ったとのこと。詳しく聞くと、香港では、外国人も含めた住民への接種が始まっており、しかもシノバック製かファイザ.....
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イスラム金融の台頭を見据え
ワカフやコプカー・ファイナンスと聞いて、何のことか分かる方は居らっしゃるだろうか。もし居れば、その方はインドネシアの金融にかなりお詳しい。(当方はインドネシア.....
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教育界で注目のエドテック
4月に入り、新年度が始まった。日本では、昨年は中止にした入学式を、今年の1年生と2年生と別々に2度実施する学校が多いと聞く。まだまだ新型コロナウイルスに対する.....
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進むデジタル通貨の流れ—番外編
本欄ではこれまで、2回にわたってデジタル通貨について触れてきた。上・下で終わるつもりで書き始めたが、その中で、もう1点触れておきたい事項があるので、番外編とし.....
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進むデジタル通貨の流れ (下)
先週は、ビットコインなどの仮想通貨の流れを取り上げた。同時に、税金や金融犯罪面など、未解決の課題がある点にも触れた。 このデジタル通貨の流れの中で、最近、.....
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進むデジタル通貨の流れ㊤
先月、「インドネシア中銀が、独自のデジタル通貨を検討する」とのニュースを目にした。デジタル通貨と言えば、ビットコインなどの仮想通貨をイメージしがちである。実は.....
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上昇を続ける米国金利
先月初旬からの米国金利の上昇が止まらない。2月25日には米10年債利回りが、一時1・6%台まで上昇し金融市場を驚かせた。これはバイデン新米政権が掲げる1・9兆.....
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吹き始めた反転の芽?
今日は3月2日。インドネシアにおいて初めての新型コロナウイルス新規感染発生のニュースから、ちょうど一年が過ぎた。依然として収束しない状況の中で、中央銀行(BI.....
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細った経済 回復率は不透明
マクロの経済成長がマイナスになるということは、その国の国内市場が縮小したことを示す。つまり、産業規模が縮小し、その結果として雇用が減って消費も弱まってしまった.....
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中国経済にもリスク
先週は、旧正月。在宅勤務が増えているので、週末を加えた連休も以前ほどの休暇感はなく、大半の時間を普段通り過ごされた方が多いと思う。近所のスーパーでは、赤色や金.....
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気候変動が生み出すリスクと機会
東南アジアに住んで6年になるが、日本から戻るフライトで空港に降り立った際のムッとした熱気に触れると、「ああ、戻ってきたな」という懐かしさを感じる。特に冬場の日.....
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くすぶる金融危機の懸念要素
今日は、節分である。2月2日が節分になるのは、実に124年ぶりの珍事と聞いた。そして明日は、早くも立春を迎える。 去年の春を思い出すと、3月2日に初めてイ.....
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気になる2月の雇用関連指標
年末年始休暇の影響からか、インドネシアにおける新型コロナウイルスの新規感染者数増が止まらない。日本も同じ傾向で、日本に居るのと当地に留まるのと、どちらにしても.....
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ワクチン接種で経済回復に期待感
先週13日、いよいよインドネシアでも新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。大統領自らが接種第一号となることで安全性をアピールし、国民への接種を呼びかけた.....
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渋滞データの活用へ
現在ではカーナビが普及し、またそれに頼らずともグーグルマップなどの位置情報サービスを利用して、目的地への到着時間を予測できるようになった。このグーグルマップの.....
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ルトフィ新商業相に注目したい
2021年、明けましておめでとうございます。この年末年始は、旅行に出かけず静かに過ごされた方が多いと思う。私も、インドネシアに来て初めて秘境旅行に行かず、スポ.....
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諸外国の21年展望 ~東南アジア編~
今年もクリスマスの季節になった。昨年の原稿を見返すと、山下達郎の定番曲に乗せてジャカルタでのクリスマスイベント増加と国内小売業の伸びについて書いていた。たった.....
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諸外国の21年展望 ~日本編~
「21年展望」シリーズの第3回目として、今回は日本を取り上げたい。2021年は丑年、干支は「辛丑(かのと・うし)」となるが、「辛」は「今まで伏在していたエネル.....
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諸外国の21年展望 ~中国編~
先週、本コラムで諸外国の「21年展望」と題して、米国を取り上げた。その米国に対峙し、パンデミック後も大国としての覇を競うのが中国である。今や中国抜きで世界経済.....
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諸外国の21年展望 ~米国編~
今日から12月、いよいよ師走に入った。激動の2020年だったことは間違いない。後年の歴史の教科書では、コロナ禍の「パンデミック(世界的大流行)」で、日本人だけ.....
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ワクチン期待で強気トレンド
今月は、まだ1週間弱を残しているが、非常にイベントの多い月だった。まずは、月初にインドネシアの第3四半期国内総生産(GDP)が発表された。予想通り、2期連続の.....