ついに映画館再開 ジャカルタ 「鬼滅の刃」は来年公開か
ついに映画館が開いた。新型コロナウイルスの流行で、ジャカルタでは3月下旬から閉鎖され、約7カ月ぶりの再開だ。感染拡大が止まらない状況下で不安も残るが、ひとまずは喜びたい。
地元メディアによると、ジャカルタで再開した映画館はグランド・インドネシア(中央ジャカルタ)やイオンモール・ジャカルタ・ガーデンシティ(東ジャカルタ)の「CGVシネマズ」など。「シネマXXI」は当面見送るようだ。
再開に当たっては州政府が「定員の25%まで」の入場制限や、子どもと高齢者の入場を拒む年齢制限、鑑賞中の飲食禁止などが設けられた。一応、シアタールームの外では飲食が可能で売店は開いているようだ。
制限により映画館側は採算性が厳しくなるが、個人的には正直有難いと思う。以前インドネシアでサスペンス映画を鑑賞をした際、周囲の話し声やら何やらで集中できなかった。隣の人と2席は離されるため、気になることはないだろう。ただ家族連れやカップルは行きにくくなってしまったかもしれない。
チケット購入はオンラインになり、CGVの場合スマートフォン向けアプリかウェブサイトからできる。事前予約が推奨される一方、22日時点で週末のスケジュールはあまり公開されていない。CGV広報によると、まだ再開当初でスケジュールの調整が続いており、今後更新していくという。
日本では少年漫画を原作にしたアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が大ヒット中だという。
アニメ配給会社ODEXによると、インドネシアでは来年、CGVで上映される予定だ。
動画サイト「ユーチューブ」での発表によると、2月ごろの一般公開される予定だが、新型コロナの状況によっては変更もある。
現状、国内では1日当たり4千人前後の新規感染者が連日見つかっている。累計感染者数は40万人突破が近い。来年には状況が改善し、インドネシアの「オタク」たちと作品を楽しめることを願う。(大野航太郎)