国士館と新潟産業大 水球で日イ交流 地元代表と合同練習
国士館大学女子水球部が11月28日から12月7日まで、中央ジャカルタ区スナヤンのブンカルノ競技場で合宿を行っている。同部は2015年に設立。国内の大学や社会人チームから日本一を決定する日本選手権出場を目標に掲げ、練習に励んでいる。また、新潟産業大学の男子・女子水球部は3日から、西ジャワ州バンドンで、同州の代表チームと合同練習を行っている。
国士館大女子水球部は2日、ジャカルタ特別州の水球女子代表チームなどと、泳ぎやパス回しなどの基礎練習のほか、試合形式の練習を行った。同部監督の飛田菜七子さん(46)は練習後、「試合形式の練習では、両者の実力がきっ抗し、プレッシャーを受けながら競り合っていた。4年生が引退し、新世代がチームを作るなか、とてもいい経験になったと思う」と話した。
合宿に参加した1年から3年生の部員は全員、初めての海外遠征。宿舎のシャワーのお湯が出ないなど「アジアの洗礼」を受けつつも、インドネシア料理などにも親しみ、合宿を楽しんでいるという。
今回の合宿は、昨年5月からジャカルタ水泳連盟で水球指導を行っている、海外青年協力隊員の本田晴己さん(26)や、元海外青年協力隊員で現在は日系企業駐在員としてジャカルタ在住の松島泰樹さん(43)らの仲介により実現した。
ジャカルタ特別州と西ジャワ州は国内水球界の強豪で、12日から始まる国民体育大会(PON)の予選に向けて練習を強化している。昨年のアジア競技大会で、水球日本代表が男子2位、女子3位に入ったことから、日本人チームとの合同練習に興味を示していたという。(高地伸幸、写真も)