将来は五輪種目へ プンチャック・シラット世界大会 バリ (2016年12月05日)

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 3日にバリ島で世界大会が開幕した伝統武術、プンチャック・シラットは2018年ジャカルタ開催のアジア大会で初めて正式種目に決まっている。今後は五輪での採用を目指す。

 1対1で戦うタンディング(試合)部門の世界大会に初めて出場する杉山貴紀さん(28)は「(プンチャック・シラットのアクションシーンが流れる)アニメを見て始めた。演舞が格好いい」。徳宮直弘さん(22)も「格闘技が好き。いろいろな格闘技を見てきて、プンチャック・シラットが一番格好良かった」と始めたきっかけを振り返る。
 日本プンチャック・シラット協会会長の早田恭子さんは「攻撃するためではなく、自分や家族を守るための『護身』の精神にもルーツがある。そのような見方でも楽しめるのでは」と語る。
 3日の世界大会の開会式に出席したイマン・ナフラウィ青年スポーツ相は「カンフーや(20年東京五輪の正式種目に決まった)空手などのように、プンチャック・シラットの輪を広めていこう」と呼びかけた。
 プンチャック・シラットはインドネシアだけでなく、シンガポールやマレーシア、ブルネイなど東南アジア諸国に競技者が多い。ことし初めて世界大会に参加したエストニアなど、現在は欧州諸国にも広がる。
 プンチャック・シラットの普及活動を現場で支えているのが、シンガポール出身でアジア・プンチャック・シラット協会会長のシェイク・アラウディン・ヤコブ・マリカンさん(49)。過去世界大会で2度優勝した達人だ。普及の課題は「財政面」と即答する。ことしの世界大会は当初オーストラリアで開催予定だったが、資金調達などの壁にぶつかって開催できずインドネシアに変更した。
 シェイクさんは「普及活動のために今月中に中国を、来月には台湾を訪問します」と声を上げる。22年アジア大会の開催地である中国は今回の世界大会に参加していない。「中国に競技人口がいない訳ではない。五輪で正式採用の目標に向けて、まずアジア大会で定着させたい」(佐藤拓也、写真も)

パフォーマンスで気合いを入れる選手
パフォーマンスで気合いを入れる選手
開会式に出席する各国の参加チーム
開会式に出席する各国の参加チーム

開会を宣言し拍手でたたえるインドネシア・プンチャック・シラット協会のプラボウォ会長
開会を宣言し拍手でたたえるインドネシア・プンチャック・シラット協会のプラボウォ会長
開会式で武器を使ったパフォーマンスを披露する選手
開会式で武器を使ったパフォーマンスを披露する選手

試合で蹴りを入れる徳宮さん
試合で蹴りを入れる徳宮さん
唯一日本人で審判を務める早田さん
唯一日本人で審判を務める早田さん

初の世界大会に挑む杉山さん
初の世界大会に挑む杉山さん

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