6000人が熱狂 サブカルイベント「CLAS:H」 ウルトラマンも初上陸
アニメやコスプレ、特撮など日本のサブカルチャーファンに向けたイベント「CLAS:Hクール・トーキョー・エクスペリエンス」(主催・CLAS:H実行運営委員会)が2、3の両日、南ジャカルタのモール「ガンダリア・シティ」であった。2日間で約6千人が来場。コスプレの演出やブースに設けられたアニメ関連の展示、商品の買物を楽しんだ。インドネシアでも人気の著名日本人コスプレイヤー、KANAME☆さんやウルトラマンティガ、JKT48などが登場し、会場を熱狂の渦に巻き込んだ。
CLAS:Hは2011年に始まった全国規模のコスプレイベント。これまで2〜3人のチームが舞台でキャラクターになりきった演技を披露する大会を開催してきたが、今回は初めて1人での参加を対象にした大会を開いた。コスプレイヤーが1人で舞台に上がり、ファッションショーさながらにキャットウォークを歩いてコスプレ姿を観客に見せ、フラッシュを浴びた。約600人が参加、女性の姿が目立っていた。
実行運営委員会は毎回、日本や海外からサブカルチャー関連のゲストを招待。日本からはウルトラマンの「実物」が初登場した。インドネシアでは1990年代からテレビ番組を放映しているため知名度が高く、会場には子どもだけでなく20代以上のファンの姿もあった。ウルトラマンティガがポーズをとると、ファンらはカメラを手に舞台に接近するなど熱中していた。
ウルトラマン・シリーズを製作する円谷プロダクション映像事業本部コンテンツ事業部海外営業グループの北澤隆将さんによると、ウルトラマン関連のインターネットでの検索回数を国別で見ると、インドネシアは世界トップ3に入るなどウルトラマンに対する関心は高い。円谷プロはテレビ放送、DVDなどの販売、輸入玩具の販売に加え、日系・地場企業と連携したキャンペーンなどでキャラクターを活用してもらい、認知度を一層高めたいという。(堀田実希、写真も)