統合向け再協議 2リーグ2協会のサッカー 財政悪化や給与未払い
PSSI(インドネシア・サッカー協会)とKPSI(インドネシア・サッカー救済委員会)による2リーグ2協会が存在し、分裂状態にあるインドネシア・サッカー界が来月にも統合する可能性が出てきた。ロイ・スルヨ青年スポーツ担当国務相はこのほど来月17日に2協会間で会議を開き、統合に向け話し合いをまとめる方針を示した。
2011年の分裂後、統合に向けた動きはこれまでもあり、昨年6月には2協会で覚書を交わしたが交渉は進まなかった。その間にクラブの財政悪化や日本人を含む選手への給与未払い、片方のリーグからのみの代表選手選出など多くの弊害を生み出してきた。
国際サッカー連盟(FIFA)は3月20日までに統合しない場合は制裁を科すとしている。同相は「全てがうまくいけばPSSIとKPSIは統合する」と解決への道筋は付いているとの認識を示した。同相は1月の就任時に2協会の統合を優先事項に掲げている。
関係者からは「今度の話し合いは国のためのものだ」(ジョハル・アリフィンPSSI会長)など統合に前向きな声が上がる。一方で覚書には法的拘束力はなく権力闘争の収束に懐疑的な見方もある。
話し合いの焦点は権力争いによりPSSIを去り、KPSIを創設した役員らが新協会の役員になれるかどうかとみられている。