14年まで相次ぎ開業へ 「シャリア・ホテル」
世界最大のムスリム人口を有するインドネシアで、シャリア(イスラム法)に沿ったホテルの建設計画が相次いでいる。
ホリゾン・ホテルを運営するメトロポリタン・ゴールデン・マネジメント(MGM)社は、2014年までに、シャリアホテルを4軒開業すると発表した。
シャリア・ホテルでは、(1)イスラムの教義に沿った食べ物のみを提供する(2)豚肉使用食品や、アルコール飲料を提供しない。男女が同室を利用する際には結婚した証明書を必要とする(3)女性従業員はジルバブ(スカーフ)を着用する―などの規定を定めている。
名称はアジザ・ホテル。中部ジャワ州のソロとスマランでは今年第2四半期中に、南スマトラ州パレンバンと西ジャワ州チルボンでは来年にオープンする。
リアウ州プカンバルでは11年にシャリア・ホテルを開業しており、70%を超える稼働率で好評だという。
■スハルト三男も
スハルト元大統領の三男トミー氏が所有するロリン・グループ傘下のフトモ・マンダラ・プトラ社も、中部ジャワ州ソロ近郊のスコハルジョ県でシャリア・ホテルを開業する。17日、サリム・セガフ・アルジュフリ社会相らが出席し、地鎮祭を開催した。
投資額は3千億ルピア(約28億円)。11階建て422室で、中部ジャワのシャリア・ホテルとしては最大級となる見込み。観光客需要を見込む。すべての階に礼拝所を設け、お祈りの時間にはアザーン(礼拝の呼び掛け)を流す予定。四ツ星ホテルとして、今年末までの開業を目指す。