秋元氏「自分の色の花を」 東京で2期生最終審査 31人がJKT48に
AKB48の初の海外姉妹グループ、JKT48の第2期生の最終オーディションが3日、東京で行われ、参加した31人全員が合格した。4500人の応募の中から書類審査、2次審査、3次審査を経て、倍率100倍以上の難関をくぐり抜けてきた合格者。これまでのメンバー24人、AKBからの移籍が決まった2人とともに、今後、総勢57人がJKT48として活動することになる。(東京で上野太郎、写真も)
芝浦のスタジオに集まった31人は、総合プロデューサーの秋元康氏をはじめとする9人の審査員の前で、インドネシア語のほか、英語や日本語、中国語の曲を披露。質疑応答では、審査員から、「AKBの誰が好きですか」「JKTとほかのアイドルの違うところはどこだと思いますか」などの質問が上がり、「大島優子さん」「グループでまとまりがあり、衣装もきれい」などと回答した。
審査を終え、控え室に戻った候補者たちはそれまでの緊張が一気に解けたのか、ほとんどの女の子が泣き出し、互いを鼓舞し合った。結果発表は、一つずつ合格者の番号を読み上げていく方式。ランダムに二十数人の番号を読み上げた後、最後に「残った番号の人も…全員合格」と発表されると、それまで顔をこわばらせていた女の子も、周りと抱き合うなどして喜びを爆発させた。
秋元氏は「31人の種からどんな芽が出て、どんな花が咲くかを楽しみにしている。ぜひ、自分の色の花を咲かせてもらいたい」と合格者を激励。最後に今月1日付でJKT48に移籍した仲川遥香さん、高城亜樹さんがサプライズで登場し、歓声が上がった。
仲川さんは「スラマット・シアン、スムア」とインドネシア語であいさつ。高城さんは「私も11月からJKT48のメンバーになり、みなさんと同じ状況。レッスンなどでつらいこともあるかと思いますが、それ以上にもっと楽しいことがたくさんあると思う。私たちと一緒にJKT48を盛り上げていきましょう」と話すと、合格者たちは声をそろえ、「ヨロシクオネガイシマス!!」と日本語で応じた。
ファヒルヤニ・サファリヤンティさん(17、ニックネーム・サファ)は「最初にJKTを見た時、これまでのアイドルとはまったく違うと感じた。元々、ナルトなど日本のアニメが好きで、JKTに入りたいと思った」と応募した経緯を説明。出身地の西ジャワ州バンドンやジャカルタのコスプレイベントに参加し、ヘタリアのキャラクター「日本」に扮するなど、オタクを自称するアニッサ・アティアさん(15、同ニーチャン)は「学校では日本語を学ぶ機会はないけど、自分で辞書を引いて勉強している。多くの人にインスピレーションを与えるような存在になりたい。メンバーに選出されなかった人たちの分も夢をかなえたい」と抱負を語った。