「違い」経験し、人生の助けに スラバヤ日本人学校 愛が実を結ぶ卒業式

 スラバヤ日本人学校(SJS、東ジャワ州スラバヤ市)で15日、小中学部の卒業式が行われた。卒業生は小学部3人、中学部1人の計4人。来賓として在スラバヤ日本総領事館の竹山健一総領事らが参列した。
 おそろいのバティックに身を包んだ卒業生たちは、福田栄喜校長から卒業証書を手渡され、それぞれが「決意の言葉」を保護者らに向け発表。中学部3年の吉川はるもさんは「経験したことのない部活動を懸命に取り組み、同級生の友だちをたくさん作りたい」と次のステップである高校生活に胸を膨らませた。
 一方、日本の中学校に進学する小学部6年の小野桃佳さんは「インドネシアで様々なことを学び、体験した。得意な社会科を更に伸ばし、これからも勉強や運動に積極的に取り組みたい」と話した。 
 また、竹治茉優さんは「保育士という夢を叶えるため、中学部では苦手な教科も頑張りたい」、吉川睦季さんは「スラバヤ日本人学校で国際的な考え方や価値観を学んだ。この知識を生かし、将来は世界各国の人と協力したい」とそれぞれ語った。
 式辞で福田校長は保護者に「小学6年間、中学3年間の義務教育が終了した。語り尽くせぬ多くの喜びと苦労があっただろう。皆さまの全ての愛がここに実を結んだ」と祝いの言葉を述べた。
 そして、卒業生たちには「この世で1番幸せな人は感謝の心を持っている人。今、1番に『ありがとう』を伝えたいのは誰か。感謝の気持ちを持ち続け、夢を実現してほしい」とエールを送った。
 来賓あいさつで竹山総領事は「これから先、価値観や常識の違いに戸惑うかもしれない。どれが正しく間違っているということはない。しかし、皆さんはインドネシアで既にその『違い』を経験し、それは、これからの人生を助けてくれる財産だ。インドネシアでの出会いや思い出を忘れないで」と話した。
 SJSの4月からの在籍児童生徒数は小学部28人、中学部6人の計34人。昨年同月から8人増え、スラバヤっ子に活気が増す。

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