統一試験「難しすぎた」 高校生ら苦情 未習分野から出題
高校卒業の可否を決める全国統一試験のコンピューターベース試験(UNBK)で、生徒らの間から「習っていない問題が出た」「全国選抜国立大学入学試験(SBMPTN)のようだった」などの苦情が上がっている。地元メディアが報じた。
同試験は9〜12日、全国の高校で一斉に実施された。
インドネシア政府機関の国家子ども保護委員会(KPAI)によると、一部の設問は未習分野からの出題だった。特に数学に難解な問題があり、同委員会幹部は「高度な思考スキルを問う問題を取り入れるならば、まず教員らが(同スキルを)教える方法を知る必要がある」と述べた。
ムハジル・エフェンディ教育文化相によると、試験全体の15〜20%は高度な思考スキルを必要とする問題だった。
同相は「ことしから試験のレベルを上げた。難しすぎると感じた生徒には申し訳ない」と難解さを認める一方で、「今後改善させるが、教育レベルを向上させるためにも試験内容は難しくなければいけない」と理解を求めた。(上村夏美)