サバ缶27種に寄生虫 海外産16、国産11 禁輸、製造停止も BPOM
リアウ、ジャンビ両州などで魚介類に寄生する寄生虫「アニサキス」入りのサバの缶詰が見つかった問題で、医薬品食品管理庁(BPOM)はこのほど、国内で販売されているサバの缶詰の一部27種類(海外産16、国産11)からアニサキスが見つかったと発表した。海外産については禁輸措置を取り、国産は全調査終了まで製造、販売、流通を一時停止させた。
市場に出回っている分についても、製造業者などに回収を指示した。
同庁によると、調査対象は66種類、541缶で、24%に当たる27種類、138缶から寄生虫が見つかった。
27種類には、3月下旬、最初にアニサキスが見つかり、回収対象になった中国産のホキ、ファーマージャック、IOの3商品に加え、国産のABC、ガガ、キングス・フィッシャー、プロナスなどが含まれている。国産缶詰が使用しているサバは、ほとんどが中国産という。
アニサキスは魚の内臓や筋肉に寄生する。幼虫は体長2〜3センチ、太さ0.5〜1ミリ程度の白色で、肉眼で確認できる。(上村夏美)